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月島機械、高知県と「浦戸湾東部流域下水道高須浄化センター消化ガス発電事業」で事業契約を締結

 月島機械は1月16日、高知県と「浦戸湾東部流域下水道高須浄化センター消化ガス発電事業」(以下、同事業)に関する事業契約を締結したと発表した。

 同事業は民間の資金とノウハウを活用した民設民営方式による、下水処理場での消化ガス*1 発電事業。月島機械が自己資金で発電設備を建設し、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度(以下、FIT)を利用し、20年間の発電事業を行うもの。

 月島機械と高知県は、2016年11月28日に同事業の「基本協定」を締結、2018年1月16日付で「事業契約」を締結した。発電能力は748kW、想定年間発電量は約422万kWh(一般家庭約1,200世帯相当)となる。今後、月島機械が発電設備の建設を行い、2020年10月からの事業開始を予定している。

 月島機械は下水処理場における汚泥処理に強みをもち、汚泥消化設備、ガス貯留設備および発電利用設備の豊富な実績を誇る。また、上下水道におけるPFI・DBO事業をはじめとした「ライフサイクルビジネス」を積極的に展開し、長期事業運営に必要な豊富な実績とノウハウを培ってきた。同事業においてもそれらを最大限に活かし、効率的で安定した発電事業の運営を行う。

 なお、同事業において高知県は、事業資金が不要でありかつ資産の所有も必要ないという。高知県は月島機械に事業用地の使用許可と発電の燃料となる消化ガスを提供することでその対価を得る。

 月島機械は、これからも地球温暖化防止と循環型社会の構築に貢献する消化ガス発電事業の普及拡大に向けて、積極的に取り組んでいく。

*1 消化ガス:下水汚泥処理の過程で発生する消化ガスは、メタンを主成分とする可燃性ガスであり、都市ガスの半分ほどの熱量を持つバイオガスです。再生可能エネルギーの中でも下水由来の安定的な都市資源であり、地球温暖化対策のひとつとして有効利用が期待されている。

<事業の概要>

事業名:浦戸湾東部流域下水道高須浄化センター消化ガス発電事業

事業場所:高須消化ガス発電所(高須浄化センター内)

施設概要:消化ガス発電設備 1式

設備容量 748kW (ガスエンジン374kW×2台)

年間発電量:約422万kWh (一般家庭約1,200世帯相当)

発電事業期間:2020年 10月 ~ 2040年 9月(20年間) を予定

発電設備認定:2017年2月28日に発電設備認定を取得済み

 ニュースリリース

 

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