●年頭所感2018 コベルコ建機株式会社 楢木一秀社長
新年明けましておめでとうございます。年初にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
さて、事業環境につきましては、中国、インドネシア、インドなどアジア諸国での油圧ショベル需要の回復、堅調な欧米市場など、世界的に建機需要は増加基調に入った感があります。我が国でも、高度成長時代に57 ヵ月続いた「いざなぎ景気」を昨年9 月に上回り、オリンピック需要、インフラ更新需要をベースにした活発な建設投資に期待の膨らむ新年であります。
その中で、建設業界での大きな課題の一つは人手不足であります。2000 年に600 万人であった建設業就業者が2030 年には300 万人へ半減すると言われております。この人手不足の解決策して、弊社は熟練オペレータ並みの掘削スピードを実現した3D マシンコントロール機などでi-Construction 対応を加速しております。また、事前にメンテナンスを提案する予防保全機能(K スキャン)を搭載し、予期せぬ機械停止への回避対策としております。
建設業界のもう一つの課題は労働災害撲滅です。他の産業に比べると2 倍の死傷事故発生率であり、また、ショベルでは死傷事故の6 割が走行による轢かれと旋回による挟まれ事故となっております。弊社はこの対策として、自動停止が働いた後もそれ以外の操作は継続しておこなえる業界初の自動停止機能を備えた衝突軽減システムを実機対応しております。
これらに加え、昨年は世界で初めてリチウムイオン電池を搭載したハイブリッドショベル、国交省の2020 年燃費基準値を15%上回る高い燃費性能を誇る20 ㌧級油圧ショベル、海外向け300t クローラクレーンの販売開始など、時代のニーズに対し、今まで以上の貢献ができたと自負しております。
本年もコベルコ建機は、環境、作業安全、省力化に配慮した、社会に優しい商品と質の高いサービスを通じ、世界のお客様に新たな価値を提供し続けます。
最後になりましたが、皆様にとって、2018 年が素晴らしい年でありますことを祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。
以上