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年頭所感 NTN 大久保博司社長

●年頭所感2018 NTN株式会社 代表取締役社長 大久保博司

・2018年1月4日

 新年明けましておめでとうございます。良い新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 当社は、3月1日に創業100周年を迎えます。次の100年の持続的成長のため、中期経営計画「NTN 100」の重点施策に取り組み、ステークホルダーの皆さまにより一層貢献できる企業への「変革」を進めております。本年は、新たな一歩を踏み出す重要な年であり、「変革」を続けながら主に以下の取り組みに注力してまいります。

1.アフターマーケット事業の拡大

 アフターマーケット事業は、お客さまへのきめ細かいエンジニアリングサービスの提供と品揃え強化などの取り組みが、着実な販売増加と市場シェアの向上につながっています。本年も、MRO案件の契約獲得や海外市場シェアの向上に取り組んでまいります。

2.新事業基盤の確立

自然エネルギー事業

 自然エネルギーを活用した事業展開を進めています。昨年は小形風車と太陽光発電装置を組み合わせた「NTNハイブリッド街路灯」を、防災や見守りに役立てていただくための実証試験を開始しました。また、既存の水路に置くだけで発電が可能な「NTNマイクロ水車」は、独立型電源システムの特長を活かした用途展開を進めています。本年は10kWの小型風力発電装置「NTN垂直軸風車」の発売を予定し、これらの取り組みを通じてさらなる事業拡大を図ってまいります。

EV事業

 電気自動車化や電動化に対応した商品展開を加速させています。昨年は、環境規制の対応を目的に、インホイールモータの開発で得た制御技術と、世界No.1シェアを誇るハブベアリングの基盤技術を融合した「eHUB」を開発しました。本年は、新商品「電動モータ・アクチュエータ」の量産開始を予定しています。引き続き、AIなど新たな技術を組み合わせることで、自動車の変化するニーズに対応した商品開発を加速してまいります。

ロボット関連事業・サービス・ソリューション事業

 独創的な技術開発による新事業の創出に取り組んでいます。昨年は、人の手首関節と同じ動きが可能な「パラレルリンク型高速角度制御装置」を、異業種連携を通じて市場に展開しました。また、独自の「微細塗布技術」を、iPS由来細胞の積層化に応用する研究開発を産学連携で取り組み、創薬や再生医療における貢献を目指しています。昨年、大阪大学大学院工学研究科に「NTN次世代協働研究所」を設立しました。上流の研究開発の強化と独自技術の創出に取り組んでまいります。

 本年は、次の100年の成長を見据える重要な年となります。「なめらかな社会の実現」に向けて、力強く101年目を歩んでまいります。

 最後になりましたが、皆さまとご家族のご健勝を祈念して、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

以上

 

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