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年頭所感 コマツ 大橋徹二社長

●年頭所感2018 コマツ 大橋徹二社長

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、建設・鉱山機械の需要が世界的に回復基調となり、今後の事業環境も好転する気配を見せています。昨年の状況を地域別に見ると、日本では上期に新排出ガス規制関連の需要増もあり、全体としては堅調に推移しました。海外においても、伝統市場である北米や欧州の需要が堅調だったほか、中国や東南アジアといった戦略市場では、インフラ工事やマイニングの需要が伸長したこともあり、大幅に需要が増加しました。

 コマツは、2016年4月から、2019年3月期をゴールとする中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide-Growth Toward Our 100th Anniversary(2021) and Beyond-」を掲げ、①イノベーションによる成長戦略、②既存事業の成長戦略、③土台強化のための構造改革、を重点項目とした活動を実施しています。

 昨年4月には、既存事業の成長戦略として、米国の大手鉱山機械メーカーであるジョイ・グローバル社を買収し、コマツマイニング㈱としてあらたにグループに加え、全ての鉱山現場に新しい価値を創造する活動を着実に進めています。

 また、2015年2月から国内で展開している建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」を着実に推進し、すでに4,000以上の現場に導入いただきました。生産性だけでなく現場の安全性を向上させるため、昨年10月には建設生産プロセス全体のデータの収集とそれを一元管理するオープンな新プラットフォーム「LANDLOG」の提供も開始しています。

 国内の建設業界では、技能労働者のうち100万人以上が今後 10 年で高齢化等により離職する可能性が高いことが想定されており、労働力不足が大きな課題となっています。建機業界各社が一丸となって安全で生産性の高い建設生産プロセスを目指し、イノベーションを起こしていく必要があると感じており、コマツもその一翼を担っていく所存です。

 コマツは「品質と信頼性」を追求し、お客さまや社会に必要とされる存在であり続けることを目指しています。最後になりましたが、皆様にとってすばらしい1年になりますように、心より祈念いたします。

 以上

 

 

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