国際協力銀行は12月27日、㈱テクノアート(本社:三重県、畑守 靖之社長)のタイ法人Hiromitsu Tecnoart (Thailand) Co., Ltd.(以下HTT)との間で、融資金額20百万タイバーツ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。(1バーツは約3.5円)
融資は、滋賀銀行との協調融資によるもの。今回の融資は、HTTがタイのチョンブリー県で行う板金試作部品の製造・販売事業に必要な資金を現地通貨建てで融資するものであり、生産設備の増設に充てられる。
テクノアートは、主に試作用自動車に用いる板金試作部品の製造・販売を行う、2001年設立の中小企業。タイでは経済成長を背景に試作用自動車のニーズが増加しており、それに伴って板金試作部品の需要拡大が見込まれる中で、テクノアートはHTTを通じた事業拡大を企図している。融資は、こうしたテクノアートの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献する。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、こうした現地通貨建て資金ニーズへの対応を含め、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、タイ等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。