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コマツ、防衛装備庁に納入した装輪装甲車(改)の開発完了時期が遅れると発表

 コマツは12月26日、2017年1月、防衛装備庁に納入した装輪装甲車(改)が、射撃試験の結果、防弾板に不具合が判明、その改修のため、同装備品の開発完了時期が3年遅れることになったと発表した。この装甲車は、2015年2月に防衛装備庁から試作研究として受託した。コマツでは、「今後挽回に向け開発体制を再構築して、本受託事業を完遂してまいります」という。

 装甲車は、現有96式装輪装甲車の後継として防衛省が平成30年度に完了をめざし開発事業を推進しているもの。国際平和協力活動、島嶼部侵攻対処等に伴う各種脅威に対応するため、防護力等の向上が求められている。コマツは装輪式の各種装甲車を長年生産してきており、そのノウハウを生かし、試作研究として2015年2月に受託し、試作品を製作し2017年1月に納入した。

 不具合は、使用した防弾板の耐弾性能にばらつきが多く、板厚の不足も含め、耐弾性能を安定的に確保できないおそれが生じた。今後プロジェクト体制を再構築することで要求品質を確実に実現し、国防に寄与できるよう努めるとしている。不具合対応のため、コマツの負担で実行するが、コマツ全体の業績に与える影響は軽微としている。

 ニュースリリース

 

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