日本山村硝子は12月25日、台湾の中國砂輪企業股份有限公司(以下、KINIK社)と光通信市場向けレンズ事業に関する合弁会社設立について基本合意したと発表した。
日本山村硝子は2017年度~2019年度の中期経営計画における経営方針の一つとして、「ニューガラス事業の拡大」を掲げ、光通信市場向けレンズ事業では、日本山村硝子子会社である山村フォトニクスにおいて、球面レンズを中心に事業拡大に取り組んでいる。
KINIK社は、台湾で2005年にレンズ事業に参入し、現在は中国、台湾を中心に光通信市場向け非球面レンズ事業を展開している。
光通信市場は、データ通信量の増大に伴い、世界的に今後ますます市場が拡大していくことが見込まれており、主にアクセス網で使用される球面レンズに強みを持つ日本山村硝子グループと、大容量通信で使用される非球面レンズに強みを持つKINIK社が、双方が保有する技術力と販売力を結集し、強化することが事業拡大に有効であると考え、合弁会社設立に向けた基本合意に至った。
今後両社で詳細条件に関する協議を行い、2018年4月を目途に合弁会社が設立できるよう検討を進めていく。
<合弁会社の概要>
名称:(未定)
代表者の役職・氏名:(未定)
事業内容:光通信市場向けレンズキャップの生産および販売
資本金、純資産、総資産:(未定)
出資比率:日本山村硝子:70%、KINIK社:30%
設立年月日:2018年4月(予定)
決算期:12月期
<業務提携の相手先の概要>
名称:中國砂輪企業股份有限公司
所在地:台湾 台北市中正區延平南路10號
代表者の役職・氏名:董事長 林陳滿麗
事業内容:加工研磨事業、ダイヤモンド研削砥石事業、半導体ウエハー再生事業、光学レンズ事業
資本金:1,410百万台湾ドル
設立年月日:1964年7月8日
大株主及び持株比率:(台湾証券取引所上場)
売上高:4,128百万台湾ドル(2016年12月期実績)
営業利益:630百万台湾ドル(2016年12月期実績)
当期純利益:534百万台湾ドル(2016年12月期実績)
*1台湾ドルは約3.8円。