日本鍛圧機械工業会は12月14日、2018暦年の受注額予想を前年比2.5%増の3,620億円と発表した。自動車業界は、今年よりEV化対応を見据えた戦略的投資が本格化すると予想、またIoTを活用した省力化・自動化への投資が堅調に推移すると期待している。
国内は自動車のEV化に伴う生産設備の更新需要拡大、電機も含めた研究・開発の協業体制の再構築が本格化し、設備投資にも戦略的投資の動きが出ると予想。社会インフラ関連の需要も堅調と見る。海外は、米国の政策に不透明感はあるが、法人税減税に伴う設備投資に期待。東南アジアは、ベトナムの中間層拡大による投資に期待。EV化に注力する大市場の中国は堅調、インドも本格的需要拡大に入ると期待している。
プレス系は前年比1.8%増の1,700億円と予想。国内はEV化対応及びIoTを含めた自動化・省力化投資への更新需要が堅調に推移すると期待。海外は北米への大型設備投資及び中国のEV関連投資に期待する。
板金系は前年比4.8%増の1,100億円と予想。国内は、社会インフラ及びオリンピック関連による内需は底堅いと思われる。海外はブラジルの回復に期待。サービスは前年比1.2%増の820億円で安定的に推移すると見る。
国内は前年比2.5%増の1,620億円。国内車メーカーの大型設備投資は見込めないが、EV化、省力化・自動化に伴う更新需要に期待。金属製品製造業、一般機械向の需要は堅調、更に電機の投資回復に期待。
輸出は前年比3.5%増の1,180億円。北米は、大型投資期待。中国はEV化の需要取り込みに期待。東南アジアは堅調に推移と見る。インドは自動車、社会インフラを中心に本格的な設備投資に期待する。