従来の高機能膝継手(油圧電子制御式)は関節となる可動部分が一軸構造のものしかなかったが、アルクスは四節リンク機構を用いることで、自然な膝の動きを再現し、よりスムースな歩行の支援を追求した。また、体重を支えている際の制御と足を振っている際の制御を油圧電子制御にすることで、一般的な膝継手では、膝折れの心配から難しいとされる坂道や階段の下りでも、安心して歩くことができる他、速度を自由に変えて歩くことができる。
ナブテスコは1993年に当時世界で初めてとなる空圧電子制御膝継手インテリジェントニーを製品化、以来、さまざまなニーズに応えながらコア技術であるモーションコントロール技術のウェアラブル化に取り組み、高機能な膝継手を開発してきた。ナブテスコでは、「これからも義足を身に着ける方々の移動・生活空間に優れた安全・安心・快適を提供できるよう努めてまいります」としている。
<仕 様>
型式:NE-Z4/全長:295㎜/重量:1.510g/最大屈曲角:155°
内部電源:リチウムイオン電池/電池容量:約4日間(義足側5千歩として)
予備バッテリー:リチウムイオン電池/使用環境温度:-10°~40°/耐水性:IP42