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中国の油圧ショベル(更新)、11月は107%増の13,800台、1~11月は99%増の126,300台

■2017年は14万台超、18年は10~25%増の見方も

 中国工程机械工業協会など現地筋によると、中国における2017年11月の油圧ショベル販売台数は前年同月比107%増の13,800台、うち国内は117%増の12,900台、輸出は27%増の923台となった。日立建機調べ(6トン以上外資系ベース)では同121%増と、想定以上に中・大型機が伸びた感がある。また、コマツのKOMTRAXによる稼働率は154.1(前年同月142.3)で8.3ポイント上昇。昨年6月から18カ月連続プラス、40%以上の高い伸びは9月から16カ月続いている。

 1~11月累計では前年同期比99%増の12万6,300台。うち国内は同108%増の11万7,800台、輸出は同28%増の8,400台。このままの水準で12月も推移すれば、14万台に達することになる。

 加筆修正:11月のクラス別実績は、小型6,723台、中型5,233台、大型1,866台。1~11月のクラス別実績は、小型63,436台、中型46,375台、大型機16,487台だった。(グラフ構成比変更

 2017年の油圧ショベル販売台数は14万台を超えると予想され、2018年は10~25%の成長が見込まれている。

■これまでの内容

 中国の油圧ショベルは、中国政府のサポートと更新需要により、1年半以上にわたり前年同月を上回っている。政府のインフラ投資、更新需要、昨年が低水準だったこと、世界的な建機需要の回復による輸出増――。これら複合的にプラス要因が重なり、高い回復を示している。

 国家発展改革委員会(発改委)と交通省は、鉄道、高速道路、水路、空港、都市鉄道の303プロジェクトを2016年から2018年までの間に推進することに焦点を当てると明言しており、「交通インフラの主要インフラ整備のための3年間の行動計画」を共同で発表している。約4.7兆元の投資、そのうち2018年は1.3兆元に達しているといわれている。

 建設機械業界を取り巻く環境は、当面、国内外の経済情勢、環境保護政策、在庫・設備更新、鉱業投資、不動産建設、インフラ建設・都市化など明るいとされているが、不動産投資の成長と環境保護政策の低下は、業界に不確実性をもたらす面もある。これらを総合的にみると、2018〜2020年の油圧ショベルの販売台数は12〜16万台で、市場全体として安定するとの見方も出ている。(追加参考:2017年1-11月シェア推定)

*年内のデータは最終のため、情報を更新しました。

 

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