コマツの元社長、安崎 暁氏(画像)の「感謝の会」が12月11日(月)にANAインターコンチネンタルホテル東京(11時30分~13時30分)で催される。
11月20日、日本経済新聞などに掲載された広告の掲載直後、共同通信の記事が全国のマスコミに配信され、ツィッターなどSNSでも大きな反響を呼んだ。当サイトもこのニュースを取り上げるべきかどうか迷ったが、月曜日に迫ったこともあり、念のため紹介する。
■安崎元社長の「感謝の会」案内文章
私こと安崎暁は10月上旬、体調不良となり入院検査の結果全く予期せざることに胆嚢ガンが見つかり、しかも胆道・肝臓・肺にも転移していて手術は不能との診断を受けました。
私は残された時間をQuality of Life 優先にしたく、多少の延命効果はあるでしょうが、副作用にみまわれる可能性のある放射線や抗ガン剤による治療は受けないことにいたしました。
1961年コマツに入社し、1985年取締役となり、1995年には社長に就任、会長を経て2005年取締役を退任いたしました。その間40余年、皆様方には公私ともに大変お世話になり、誠に有難うございました。
また、引退後も余生を共に楽しく過ごさせて下さいました多くの方々にも大変感謝いたしております。
つきましては、私がまだ元気なうちに皆様方に感謝の気持ちをお伝えしたく左記の通り感謝の会を開催することにいたしました。
ご都合のつく方々にご参加いただきお会い出来ましたら私の最大の喜びでございます。
記
[日時]2017年12月11日(月)
11時30分~13時30分
[場所] 東京赤坂ANAインターコンチネンタルホテル B1F
会費お志等のお気遣いは無用です。平服またはカジュアルでおいでください。
コマツ元社長 安崎 暁
****************************************
(共同発:毎日新聞2017年11月21日 19時58分)
「元気なうちに皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたい」--。コマツの安崎暁元社長(80)が、がんにかかったことを公表し、お世話になった人に「感謝の会」への参加を呼び掛けた新聞広告が反響を呼んでいる。延命治療を受けないことも明らかにし、インターネット上では人生の最期を考える「終活」の一つの在り方と受け止められている。
安崎氏は1995年から2001年までコマツ社長を務めた。その後、会長、相談役を歴任し、国家公安委員会委員も務めた。引退後は講演活動などを行っていたが、今年の10月上旬にがんが見つかり、転移も多く手術はできないと診断されたという。
日本経済新聞の20日付朝刊に出した広告では「残された時間をクオリティー・オブ・ライフ(人生の質)優先にしたく、副作用の可能性のある治療は受けないことにしました」と明かし「(感謝の会に)ご参加いただき、お会いできたら最大の喜びです」と記した。
感謝の会は12月11日にコマツ本社近くのANAインターコンチネンタルホテル東京で開く。大企業の元トップが生前にこうした会を催すのは珍しい。主催するのはコマツではなく安崎氏個人だという。(共同)
■コマツの歴代社長
河合良成(1947年12月~1964年7月)*中興の祖
河合良一(1964年7月~1982年9月) *子息の元通産省産業機械課長が小松製作所に入社
*35年間は河合親子による経営
能川昭二(1982年9月~1987年6月)
田中正雄(1987年6月~1989年6月)
片田哲也(1989年6月~1995年6月)
安崎暁(1995年6月~2001年6月)
坂根正弘(2001年6月~2007年6月)
野路國夫(2007年6月~2013年3月)
大橋徹二(2013年4月~ )
敬称略、以上