伊藤ハムは12月4日、連結子会社であるサンキョーミート(本社:鹿児島県志布志市)有明ミート第1工場内の「豚と畜・カットライン」を拡張し、生産能力を増強すると発表した。
伊藤ハムグループ食肉事業の中核を担うサンキョーミートは、1981年9月に伊藤ハムの100%出資子会社として設立され、と畜場の経営・食肉および食肉加工品の製造・販売を行っている。豚肉を始めとした各畜肉製品が、伊藤ハムを通じて国内外の全国の百貨店、スーパー、食肉専門店へ提供されており、今後も需要の増加が見込まれている。「豚と畜・カットライン」を拡張することにより、豚肉の処理頭数が約4割増加し生産性も向上する予定。また水使用量も、現行設備と比較して豚1頭当たり約4割削減し、環境負荷の低減を同時に図る。
伊藤ハムグループは、伊藤ハム米久ホールディングスグループ「中期経営計画2020」において「国内生産事業の拡大」および「国内食肉バリューチェーンの強化」を掲げており、今回の拡張を通じて伊藤ハムグループの競争力のさらなる強化を目指していく。
<工場拡張計画の概要>
建設予定地:鹿児島県志布志市有明町野井倉6965番地(有明ミート第1工場内)
設備投資額:約40億円
生産能力:約47万頭/年
工事着工予定:2018年5月
本稼働開始予定:2019年4月
<サンキョーミートの概要>
名称:サンキョーミート株式会社
本店所在地:鹿児島県志布志市有明町野井倉6965番地
事業所:有明ミート第1工場、第2工場、加工工場、霧島ミート工場
事業内容:と畜場の経営・食肉および食肉加工品の製造・販売
売上高:469億円(2016年度実績)
代表者:楠本 幸二
設立:1981年
従業員数:445名(2017年3月31日現在)