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英国の建設機械、1~9月の輸出は21%増、輸入は内需の増加を反映して12%増

 英国建設機械工業会(The Construction Equipment Association :CEA)が11月27日に発表した2017年最初の9カ月(1~9月)の輸出入統計によると、英国の建設機械輸出は、前年同期比21%増、輸入は国内需要増を反映して同12%増となった。

 英国の建設機械輸出は、2017年第3四半期(7~9月)においてさらに穏やかな増加を示し、4四半期連続の成長を示した。第3四半期の輸出は、第2四半期(4~6月)に比べて1.3%増の7億2,300万ポンドで、2015年第2四半期以来2年超の四半期最高水準だった。また、1~9月の輸出は前年同期比21%増だった。

 建設機械輸出の増加は、主要海外市場の需要の改善とBrexit国民投票に続く2016年中期以降の英ポンド安の利益の両方に起因する可能性がある。

 米国向け輸出は、英国の輸出仕向国トップを維持し、総輸出額の23%を占めた。EU28の国への輸出は、44%(2016年:41%)を占めた。

 建設機械の輸入は過去2年間と同じ季節パターン、4~6月期の「ピーク」、10~12月の「ボトミング」に続いて、第3四半期は減少した。しかし、英ポンド値で言えば、第3四半期の輸入は前年同期比6%増の3億4,200万ポンドだった。また、1~9月の輸入額は前年同期比12%増の11億2,800万ポンドだった。

 英国の建設機械データ交換によれば、1~9月の建設機械輸入の増加は、英国市場における建設機械販売の増加と一致している*。(1~9月の建設機械販売は前年同期比6%増となっている)

(*英国の建設機械のデータ交換は、専門のデータ処理会社であるSystematics International Ltd.が運営している。CEAはSystematicsとの提携により、このスキームの高水準データにアクセスできる)

 日本は、2017年の輸入の世界最大規模の輸入源であり、1~9月の建設機械輸入総額の20%を占めている。

 全体として、英国は重量と価格の両面で測定された建設機械の純輸出国である。第3四半期(7~9月)の貿易黒字は大幅に増加し、2014年以来四半期最高の3億8,100万ポンドとなった。1~9月の輸出余剰は、前年同期比33%増となった。

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