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東芝グループ、マレーシアで1,000MW超々臨界圧石炭火力発電所向け発電機のオンベースを完了

 東芝は11月30日、マレーシアで建設中の世界最大級のジマイースト石炭火力発電所において、東芝グループが製造した1号機向け発電機のタービン建屋へのオンベース(注)が完了したと発表した。それに伴い同発電所が位置するマレーシアのヌグリ・スンビラン州(Negeri Sembilan)の州知事であるY.A.B Dato’Seri Utama Haji Mohamad Bin Haji Hasan氏による発電所の視察が行われた。

 プロジェクトは、東芝グループが㈱IHIおよび韓国企業の現代エンジニアリング並びに現代建設とともに発電所の建設・運営を手掛ける共同事業会社ジマイーストパワーとEPC(設計・調達・建設)契約を締結したもの。1号機は、2019年6月の完工・商業運転開始を目指して建設を進めており、発電機のオンベースは完工に向けた重要マイルストーンの一つとなる。

 視察をうけ、州知事からは「ジマプロジェクトが動き始めて以来、同プロジェクトが成功する事をいつも心に描いており、この成功が今後の州発展へ繋がることを期待している」とコメントを得た。

 今後、東芝グループは蒸気タービン、制御装置、変圧器・所内開閉所等の主要機器の据え付け工事並びに試運転を実施していく。2019年6月の1号機、同年12月の2号機の期日どおりの完工・商業運転開始の実現に向けてIHI、現代と協力しながら工事を進めていく。

 今回のジマイースト石炭火力発電所のほか、東芝グループは、同火力発電所に隣接する既設のジマ石炭火力発電所(700MW×2基)や、タンジュン・ビン(Tanjung Bin)石炭火力発電所(700MW×3基)の建設をIHIと共同で取り組み、また、ポートディクソン2(Port Dickson 2)コンバインドサイクル発電所(750MW×1基)をEPC契約者として完工するなど、マレーシアにおいて大型発電所建設の豊富な実績を有している。

 東芝グループは今後も、高効率な発電設備をグローバルに展開し、低炭素社会の実現と安定的な電力供給の両立に貢献していく。

(注):発電所建設における主要機器を設置場所に配置する重要な工程。

<発電所の概要>

プロジェクト名:ジマイーストパワー 2×1,000MW 石炭火力発電所プロジェクト

事業者(出資者):ジマイーストパワー(Tenaga Nasional Berhad三井物産株式会社中国電力株式会社

所在地:マレーシア半島部ヌグリ・スンビラン州ジマ地区

納入設備:1,000MW蒸気タービン発電機2基および周辺機器一式

海洋土木工事

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