スター精密は11月29日、工作機械事業の海外製造子会社「斯大精密(大連)有限公司」(大連工場)に新工場棟を建設すると発表した。
大連工場は海外生産拠点として1989年に中国・大連市に設立され、主に中国を中心とした東アジア市場および欧米市場向け製品の製造を行っている。現在、工作機械事業は国内・海外ともに好調が続いており、中国での受注も前年同期を大幅に上回る水準で推移している。同事業の連結売上高は今期過去最高を更新する見込みであり、旺盛な受注に対応するための生産体制強化は急務となっている。
今回増設する工場棟は３階建てで、１階部分は主に中国向け機械のオプション取付作業および試運転作業エリアとして活用し、２、３階部分は部品倉庫およびNC操作盤組立作業エリアとなる。新たな工場棟の増設により、これまで２カ所に分散していた工場を集約し、生産性向上を図るほか、今後も市場拡大が見込まれる中国向け製品の出荷能力を増強し、中国市場でのさらなる売上拡大を図っていく。
＜新工場棟の概要＞
所在地：中国・大連市
生産品目：CNC自動旋盤等工作機械
延床面積：5,000㎡（３階建て：１階部分 3,000㎡、２階部分 1,000㎡、３階部分 1,000㎡）
建築面積：3,000㎡
着工時期：2018年５月（予定）
稼働時期：2019年１月（予定）
投資額：約７億円
＜子会社の概要（参考）＞
名称：斯大精密(大連)有限公司
所在地：中国・大連市
代表者：董事長（総経理）杉浦 啓之
設立：1989年１月
資本金：67,885千米ドル