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リズム時計工業、約28億円投じて東北リズムに新工場、ベトナムでも工場用地取得

■工作機械部品分野と車載用カメラの鏡筒部品分野の生産能力増強

  リズム時計工業は11月27日、成長分野である工作機械部品分野と車載用カメラの鏡筒部品分野の生産能力増強に向け、約28億円を投じて福島県にある100%出資子会社である東北リズム(本社:福島県会津若松市)に新工場を建設する一方、ベトナム子会社ハノイ)でも精密成形部品の増産に向け成形機の追加投資と、電子事業の生産エリアの拡大にむけ工場建設用地の取得を行うと発表した。国内外の投資はあわせて30億円(通常の更新投資を除く)を超える見込みで、過去最大級となる見込み。

  リズム時計工業グループが国内工場の生産設備増強に向けた投資は、1985年現在の東北リズムの新工場建設以来となり、現在進行中の中期経営計画(2016 ~18 年度)の最終年度から成長戦略に軸足を移すことを公表しており、それに沿って中長期的に安定した生産体制の拡大を目指していく。(リズム時計工業のグループ企業

■国内での投資について

  東北リズムは、1970 年に時計の製造工場としてスタートしたリズム時計工業・会津工場が、1977プラスチック部品の金型を設計・製造する会社として設立されたリズム工機(現 東北リズム)に1999 年に統合されてできた会社。その後、時計の樹脂成型の歯車の製造から、携帯電話のカメラ部品やデジタルカメラの鏡筒等の精密で精度の高い部品の製造にチャレンジしてきた。インサート成形(金型内に挿入した金属部品の周りに樹脂を注入して金属と樹脂を一体化する成形方法)部品を使う工作機械部品分野も世界的な需要増大により大幅な増産が迫られている。

 また、2014 年から本格的に取り組んている車載用カメラの鏡筒部品は、自動車の自動運転化への流れが加速するなか、受注拡大の見通しとなり、2019 年には生産能力の不足が見込まれ、更に、品質アップに向け、生産工程の自動化やクリーン化をすすめていく。成形加工するエリアの約6割をクリーンエリアとし、省力化・自動化、効率化を進め、品質の安定を図っていく。

<東北リズムの新工場計画概要>

名称:東北リズム株式会社

所在地:福島県会津若松市門田町大字一ノ堰土手外168

敷地面積:約48,000 ㎡

延床面積:14,000 ㎡(うち新築部分 約9,500 ㎡)

投資総額:約28 億円

生産品目:車載用カメラの鏡筒部品等の樹脂成型品、工作機械部品、精密金型の製造

工事着工日:2018 年度上半期

工事完了日:2019 年度下半期

生産開始:2018 年度上半期(工作機械部品)、2019 年度下半期(成形部品等):機械設備:成形機 現状55 台→2021 年度 100 台体制

■ベトナムでの投資について

 生産拠点としてのベトナムから販売も視野にいれた拠点へとベトナムは変貌しており、プレシジョン事業では、事務機器の部品の生産が急増している。ベトナムのハノイ市に進出しているリズムプレシジョンベトナム(設立2005 年、プレシジョン事業からスタートし現在は電子事業、時計事業も手掛ける)は、これら旺盛な需要に応えるため、工程の自動化・省力化・クリーン化を同時にすすめながら成形機の増設等の投資を行っていく。

 また、電子事業では、取引先からベトナム現地でのセンサー部品、事務機器やEMS 等の引き合いが増えており、今後の増産対応に向け、生産エリアの拡張を進めていく。

 リズムプレシジョンベトナムは、2018 年早期にハノイ市ノイバイ工業団地内の現工場に隣接する土地を取得し、来期以降、工場建設に着手する見通し。

<リズムプレシジョンベトナム株式会社の概要>

会社名:RHYTHM PRECISION VIETNAM CO., LTD.

所在地:Lot No.42, Noi Bai Indutrial Zone, Quang Tien Soc Son District, Hanoi, Vietnam

設立:2005 年

生産品目:金型・樹脂成形品・電子部品・クロックの製造、EMS 受託生産

従業員数:約900 人(2017 年9 月末現在)

 ニュースリリース

 

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