kikai-news.net

セイコーエプソン、ロボットのラインアップ拡充、産業用ロボット3機種開発

 セイコーエプソンは11月27日、製造現場の顧客の幅広いニーズに応えるため、産業用6軸ロボット(垂直多関節型ロボット)「N6」、「VT6」、スカラロボット(水平多関節型ロボット)「T6」を開発、11月29日から12月2日まで開催される「2017国際ロボット展」に参考出品すると発表した。これらの開発品を2018年度に発売する予定。同社では、今後ロボット事業を強化、現在220億円(2018年3月見込み)の売上高を2026年には1,000億円まで引き上げる目標を掲げている。

■N6:小型6軸ロボット「Nシリーズ」は、エプソンが独自に開発した折りたたみ式アームにより、従来のロボットよりも省スペースで効率的に動作できる。発売済みの「N2」に続くモデルとなる『N6』は、重量物の搬送や幅広いエリアへのアクセスを希望する顧客のニーズに応えるために開発した床置きモデル。可搬重量を6kgに強化、アーム長を1,000mmとロングアーム化した。小型電子機器製品や車載部品の検査機への搬送、医療製品の棚入れ・棚出しなどの用途において、従来の6軸ロボットよりも狭い設置面積で、棚の上段から下段まで幅広い空間にアクセスできる特性を生かし、工場の省スペース化や生産性向上に貢献する。

■VT6:u
使いやすさと低TCOをコンセプトに単純な搬送作業の自動化を目的に開発した6軸ロボット。この作業は、人が簡単に行える一方で、単純な繰り返しの辛い作業。しかし、その付加価値の低さから、顧客も大きな費用をかけられず、またライン構築の手間から自動化が見送られてきた。この課題に応えるべく「VT6」は、スカラロボット「Tシリーズ」の開発で培われたコントローラー小型化技術による、コントローラーの本体への内蔵など構造を見直すことで、設置が簡単で低価格なエントリーモデルです。具体的には電気電子部品や加工品の検査装置への搬送やマシンテンディングに最適。

■T6:設置の簡素化や使いやすさを追求したコントローラー内蔵型スカラロボット「Tシリーズ」は、単純な搬送作業の自動化ニーズにお応えするシリーズ。発売済みの「T3」に続く「T6」は、可搬重量を6kgに倍増、より重く、大きな物品の搬送に対応する。また物品を一度に2つ持てるようなダブルハンドなど、重たいハンドの搭載も可能となり、工場の生産性向上に貢献する。

 なお、「2017国際ロボット展」のエプソンブース(ブース番号 IR3-42)では、これらの開発品に加え、11月22日に商品化を発表した自律型双腕ロボット『WorkSense W-01』などさまざまなデモンストレーションや展示を行う。

 ニュースリリース

 

モバイルバージョンを終了