■上アーム中空構造で高加圧スポット溶接に対する対応力強化
㈱安川電機は11月27日、自動車のスポット溶接用途の新型ロボットMOTOMAN-SP110H(可搬質量110kg最大リーチ2,044mm)、MOTOMAN-SP180H(可搬質量180kg最大リーチ2,702mm)およびMOTOMAN-SP225H(可搬質量225kg最大リーチ2,702mm)の計3機種を販売開始すると発表した。
近年、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池車(FCV)など低燃費で環境に優しいエコカーの開発が世界規模で進められており、それに伴い自動車製造ラインの構成も大きく変化しつつある。特に、自動車ボディーの製造工程では、低燃費性能の要求に伴う車体軽量化のために、アルミニウムやハイテン(高張力鋼板)など従来の鋼材とは異なる新しい素材が採用され始めている。
それらの新素材を使った自動車ボディーの溶接工程においては、高加圧スポット溶接への対応が求められるため、それに合わせたライン作りが必要とされている。また、従来にも増して、ライン長の短縮による省スペースや工程統合による高付加価値ラインの構築が求められている。
こうしたニーズに対し、安川電機が開発した新型スポット溶接ロボットMOTOMAN-SP110H,MOTOMANSP180HおよびMOTOMAN-SP225Hは、信頼性を確保しながら、高速かつ高密度配置を実現し、高付加価値を追求した次世代の生産ライン構築への包括的なソリューションを提供する。また、新たな制御方式を採用し、世界各地で異なる電圧や安全規格にも対応できる新型ロボットコントローラ YRC1000との組み合わせで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出す。