国際協力銀行(JBIC)は11月24日、㈱三幸工務店(本社:岡山県、村社 勝社長)のラオス人民民主共和国法人SANKO LAO Co., Ltd(以下SALC)との間で、21日、融資金額1,500千米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、中国銀行との協調融資によるもの。(1ドルは約111円)
本件は、SALCがラオス南部のチャンパサック県にある本邦中堅・中小企業専用の経済特区において行うコンクリート製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、製造工場設備の新設に充てられる。
三幸は、1974年創業の岡山県を地盤とする土木・建設事業を手掛ける中小企業。土木事業では官公庁からの受注を中心にダム・下水・トンネル・橋梁工事等を行う一方で、建設事業では岡山県内の公共施設や工場に加え、首都圏の住宅・商業施設等の建設を行っている。今回、三幸はラオスにてコンクリート製品の普及を行うべく、取引先の技術協力のもと2016年にSALCを設立、今年4月27日に工場建設の起工式を行っている。
ラオスでは今後、道路等のインフラ整備が進むと見込まれる中、三幸はSALCを通じた良質なコンクリート製品の普及を企図している。融資は、こうした三幸の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。