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英JCB、EU国務長官訪問を発表、Brexit後でサプライヤーとの議論に参加

 英JCB(JC Bamford Excavators Ltd.、本社:Staffordshire)は11月21日、欧州連合加盟国(EU)のDavid Davis(デビッド・デイビス)国務長官が、製造現場を視察するため、JCBの世界本部を訪問し、いくつかの英国のサプライヤーとの議論に参加し、ビジネスの利益は英国のBrexit(英国のEU離脱)交渉の核心であることを強調したと発表した。

 デイビス長官はRocester(ロケスター)の本店で2時間以上過ごし、建設機械や農業用機械の部品を製造するStaffordshire(スタフォードシャー)では、中小規模のサプライヤーと話し合った。そこにはGate 7(印刷)、Katmex Ltd(金属加工)、Thomas Storey(鉄鋼) とBosch Rexroth(油圧)も含まれていた。

 長官は、JCBのLord Bamford (ロード・バムフォード)会長とGraeme Macdonald(グレーム・マクドナルド)最高経営責任者(CEO)と会談した際にも、交渉の結果が何であれ、英国のビジネスの利益が最重要視されていることを再確認した。

 長官は、「英国の大手製造業者の1つであるJCBに来て、彼らが何をしているかを知り、大小の企業がどのようにEUからの出発の機会と挑戦を見ているかを聞くのは大変すばらしい喜びでした。我々は、決意と実践主義の精神の中で、交渉において確固たる進歩を遂げており、欧州のパートナーがいるとすぐに貿易交渉を開始する用意がある。私たちの目標は、偉大な企業と雇用する人々のために働く貿易取引であり、これを達成するためには双方の利益になります。今朝JCBとそのサプライヤーと話をすることで、私たちの強固な経済と素晴らしい起業家が、私たちの将来は恵まれていることを確信しています」と述べた。

 JCBのスポークスマンは、「デイビス長官は、多くの特別招待されたJCBサプライヤーとの議論に参加した。大部分は英国の中小企業であった。会談の主な目的は、Brexit後のビジネスの機会に焦点を当てることでした。関係する実用性について議論する」と述べた。

 デイビス長官は、訪問の間、バックホーローダーを製造するRocesterで生産ラインを見学した。JCBは、この象徴的なマシンを17年連続世界ナンバー1にあり、来年には65年を祝う予定。

 ニュースリリース

■JCBについて

 JC Bamford Excavators Ltd (ウィキペデア)は、世界中で22工場を運営し、300以上の異なる製品を生産する英国の建設機械・農業機械メーカーで、12,500人を雇用している。2016年に26億2,000万ポンド(約3,904億円:149円で計算)の売上高、2億8,700万ポンドの営業利益を計上したと発表。主力製品のバックホーローダは17年連続でトップシェア、近年では高所作業車などにも参入している。

 2012年にブラジルのSorocaba (ソロカバ)に6,300万ポンド(約94億円)を投じた工場が新設され、2014年には、インドのJaipur(ジャイプル)に6,200万ポンド(約92億円)を投じた2つの新工場がオープンしている。現在、インドでは5,000人以上の従業員を雇用しており、同社最大の単一市場となっている。そのほか、ドイツ、米国、中国に生産拠点を有している。

 また、JCBはWales (ウェールズ)で独自のトランスミッションシステム、Staffordshireの油圧シリンダーとキャブ、Derbyshire (ダービーシャー)でオフハイウェイ・エンジンを製造するなど、キーとなる部品等を内製している。

 JCBは、英国内11工場に6,000人の従業員がおり、生産の75%以上を輸出していることから、JCBは輸出収入を13億5,000万ポンドとし、貿易収支にプラスの貢献をしている。実際、Oxford Economics による独立した分析によると、JCBは全国GDPに14億ポンド、英国経済には総額5億5,500万ポンド、総雇用は24,000人に寄与していると計算されている。

 

 

 

 

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