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豊田通商、ケニア・モンバサ港開発事業フェーズ2の港湾クレーン供給契約を約72億円で締結

■東アフリカ最大の商業港の取り扱い能力強化および東アフリカ各国の経済発展に貢献

 豊田通商1120日、三井造船と共同で東アフリカ最大の商業港であるケニアのモンバサ港開発事業フェーズ2において、港湾荷役クレーン16基の供給契約を締結したと発表した。この案件は、日本の「質の高いインフラ輸出」の一環として国際協力機構(JICAを通じて供与する円借款で実施、本邦技術活用条件(STEP)が適用される。受注金額は約72億円で、納入完了は2020年頃を予定している。

 モンバサ港は、ケニア唯一の国際貿易港であるとともに、ウガンダやルワンダなど東アフリカ地域内陸国への玄関港でもある同地域最大の商業港。コンテナ貨物をはじめ、麦などの穀物類、燃料、鉄・鋼材製品、および自動車などをケニア国内だけでなく内陸国へ運ぶ「東アフリカ北部回廊」の出発点でもある。同港のコンテナ貨物取扱量は継続的に伸びており、今後も引き続き伸びることが予想されている。2016年、同港開発事業フェーズ1により新コンテナターミナルが完成し、取り扱い能力は約72TEUから約130TEUに増強されたものの、2025年には貨物取扱量が約240TEUに達すると見込まれており、港湾拡張整備は喫緊の課題となっている。

<プロジェクト概要>

 プロジェクトは、豊田通商と、ケニア共和国運輸インフラ省傘下のケニア港湾公社(Kenya Ports Authority、以下:KPA)が供給契約を締結し、三井造船製の岸壁用ガントリークレーン4基およびヤード用トランスファークレーン12基を納入するもの。同港開発事業フェーズ1で納入したクレーンと同じタイプであり、同社クレーンの品質と技術力の高さが評価された。故障が少なく同クレーンによる効率的な荷役作業により、船舶の停泊期間が短縮され、港湾の競争力向上につながる。

  豊田通商は、2017年4月よりアフリカ本部を設立し、アフリカでのビジネスを加速している。ケニアでのビジネスは、1964年に日本製完成車輸入を開始して以来、自動車ビジネスを軸に様々な事業に取り組みながら、周辺国へビジネスを拡大している。また、ケニアの国家ビジョン「Vision 2030」実現のためのMOU2012年より継続して締結するなど、同国の経済発展に貢献してきた。引き続き、同プロジェクトを通じ、ケニアを含む東アフリカ地域の物流活性化、経済発展に寄与するとともに、日本の「質の高いインフラ輸出」に貢献していく。

  ニュースリリース

 

 

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