千代田化工建設と㈱村田製作所は11月16日、共同でセンサネットワークによりプラントの安定、安全操業を実現する「プラントスマートIoT サービス」の提供を開始すると発表した。
プラントの経年劣化や省人化に対応するため、プラントの運転状態を見える化し、適切な診断を行うための保全情報の提供が必要とされている。またこれに伴い、付属機器も含めたプラントサイト全域を広範囲に監視できるネットワークがこれまで以上に求められている。
このほど千代田化工建設と村田製作所は、両社が培ってきたプラントエンジニアリング技術とセンサネットワーク技術を融合させた「プラントスマートIoT サービス」を開発した。必要な保全情報を提供し、プラントの安定、安全操業を実現する。
<サービス内容>
以下のような各種サービスを通じて、千代田化工建設と村田製作所は共同で、顧客に最適な提案を行う。
(1)千代田化工建設
・スマートIoT サービスに関するプロジェクト全体管理
・現状把握・システム導入機会特定に係るお客様へのヒアリング・調査
・システム導入計画
・センサネットワークシステムの現場導入、運用支援および評価 など
(2)村田製作所
・センサネットワークシステムの概念/基本/詳細設計
・センサネットワークシステムの構築
村田製作所がこれまでさまざまなアプリケーション向けに開発してきたセンサ群に、千代田化工建設が培ってきたプラントエンジニアリングの知見を加え、小型、省電力の無線センサネットワークを構築してプラント現場に効率的に配置する。これにより、これまで難しいとされてきたプラント運転の常時モニタリングが可能となり、運転状態のデータを長期安定的に取得することができる。さらに、取得したデータと最新のAI技術を融合することで、異常の早期検知や状態監視といった保全のスマート化を実現する。