アイダエンジニアリングが11月14日発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、受注高は、国内外でプレス機械の受注が大幅に増加し、439億3,900万円(前年同期比69.5%増)となり、受注残高は581億9,1900万円(前年度末比23.8%増)となった。
また、売上高はアジア及び欧州で落ち込んだものの、日本や米州で自動車関連向けを中心に増加したこと等により、327億3,400万円(同3.0%増)、利益面は、原価率の上昇や100周年関連支出等により営業利益が28億7,600万円(同13.5%減)、経常利益は為替差損の影響等により28億3,400万円(同21.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億5,000万円(同24.9%減)となった。
4~9月期における世界経済は、日本、米州、欧州を中心に先進国が底堅さを見せるとともに、中国等の新興国経済も堅調に推移し、全体として順調に回復している。国内経済も個人消費が回復し、幅広い業種で企業業績の改善が進む等、緩やかな回復が続いている。一方で、保護主義の台頭、地政学リスク等、先行きの不透明感は拭えない状況。鍛圧機械製造業界は、国内、海外とも受注が増加し、4~9月期の受注は前年同期比24.3%増の772億9,200万円(日本鍛圧機械工業会プレス系機械受注額)となった。
■セグメント別業績
日 本: 自動車関連向けプレス機械の売上が増加し、売上高は207億7,000万円(前年同期比6.9%増)となったものの、セグメント利益は原価率の上昇や100周年関連支出等により、14億4,800万円(同19.3%減)となった。
アジア: 主に中国における自動車関連向け中・大型プレス機械の工事進行基準売上の減少等により、売上高は71億3,100万円(前年同期比2.8%減)となったものの、セグメント利益は粗利率の改善により8億100万円(同20.9%増)となった。
米 州: 自動車関連向け中・大型プレス機械の工事進行基準売上の増加等により、売上高は93億4,900万円(前年同期比7.9%増)となったものの、セグメント利益は原価率の上昇等により6億7,900万円(同4.2%減)となった。
欧 州: 自動車関連向け中・大型プレス機械の工事進行基準売上の減少等により、売上高は56億7,600万円(前年同期比10.3%減)となり、セグメント利益は減収等により1,700万円(同86.0%減)となった。
2018年3月期連結業績は、売上高720億円(前期比6.6%増)、営業利益70億円(5.8%増)、経常利益71億円(4.8%増)、当期純利益50億円(0.3%増)と5月12日公表値を据え置いている。