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極東開発、4~9月売上は6.7%増の537億円、通期売上1,110億円に上方修正

 極東開発工業が11月7日発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は前年同期比6.7%増の536億5,800万円となった。営業利益は同3.8%増の47億8,600万円、経常利益は同16.8%増の49億9,500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同3.4%増の35億1,400万円となった。

 4~9月期における国内経済は、個人消費が底堅く推移し、企業収益の改善により設備投資が持ち直すなど、緩やかな景気の回復が続いているものの、不安定な国際情勢などもあり、先行き不透明な状況で推移した。このような状況のもと、極東開発工業は中期経営計画 2016-18 ~Value up to the Next~(2016年4月~2019年3月)の2年目として前年度に引き続き、事業の質の向上と確固たる収益基盤の確立を図るべく、諸施策を実行した。

 極東開発17年第2四半期データ

<特装車事業>

 国内は、物流関連車両が牽引し高水準で推移した。極東開発工業グループでは、2017年9月より施行された新しい排気ガス規制への対応をはじめ、積極的な受注の確保や、各工場における生産の合理化に向けた各種施策を進めた。

 また2017年6月に床下格納式テールゲートリフタ「パワーゲート® CG1000 シリーズ」をフルモデルチェンジしたほか、7月にGVW22トン車級クラスで国内最長の33メートル級ブームを搭載した新型コンクリートポンプ車「ピストンクリート® PY120-33C」を、10月には国内最長の39mブームと国内最大の吐出量を実現したフラッグシップモデルである新型コンクリートポンプ車「ピストンクリート® PY165-39」をそれぞれ発売し、ユーザーニーズに合わせた新製品を積極的に投入した。

 この結果、売上高は前年同期比8.1%増の475億2,400万円、営業利益は同7.0%増の42億100万円となった。

<環境事業>

 プラント建設では新規物件として滋賀県大津市より受注したごみ処理施設2件の建設工事の準備を進めたほか、受注済物件の建設と、ストックビジネスとしてメンテナンス・運転受託にも継続的に注力した。

 バイオガスプラント事業では、新たな受注を確保すべく営業活動を行ったほか、技術提携先のコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドと共に、前年度に北海道豊浦町より受注したバイオガスプラントの建設工事を進めた。しかし、プラント部門の工事進行基準売上の減少により、売上高は同13.3%減の29億9,800万円、営業利益は同16.1%減の3億2,500万円となった。

<不動産賃貸等事業>

 立体駐車装置は引き続き厳しい市場環境の中、ストックビジネスであるリニューアルおよびメンテナンスの受注確保を図ったほか、コインパーキングにおいては、2017年4月にオープンした立体駐車場「ささしまライブパーキング」の運営と、その他事業地においても採算性を重視した事業展開を行った。

 海外では、2017年5月にインドネシアにおいて受注した立体駐車装置の初号機が竣工したことを契機とし、積極的な営業活動を図った。

 この結果、売上高は同9.8%増の34億6,800万円、営業利益は同2.2%増の6億2,600万円となった。

 2018年3月期連結業績予想は、売上高1,110億円(前期比4.0%増、前回予想1,060億円)、営業利益100億円(同10.3%減、同100億円)、経常利益100億円(同8.8%減、同100億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益70億円(同13.9%減、同70億円)とした。

 ニュースリリース

 

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