新明和工業が発表した10月31日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、受注高は1,209億6,400万円(前年同期比14.7%増)、売上高は959億8,100万円(同3.9%増)となった。営業利益は55億7,000万円(同13.6%増)、経常利益57億200万円(同22.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は37億4,100万円(同27.2%増)となった。
<航空機> 売上高は192億1,700万円(前年同期比3.6%減)、営業利益は17億1,000万円(同53.4%増)となった。
防衛省向けは、機体部品の受注が減少し、US-2型救難飛行艇の製造の端境期にあることから、受注及び売上とも前年同期と比べて減少した。
また、民需関連は、ボーイング社「777」向け翼胴フェアリングが、後継機への移行に伴い受注、売上とも減少したが、各種部品製造が増えた結果、全体として受注、売上とも前年同期並みの水準となった。
<特装車> 売上高は437億1,300万円(同2.8%増)、営業利益は36億3,900万円(同10.8%減)となった。
車体等の製造販売は、主力の建設・物流分野向け特装車の需要が引き続き高水準を維持したことなどから、受注は増加し、売上は前年同期並みの水準となった。保守・修理事業は受注、売上とも前年同期並み。林業用機械等は、需要が高水準だった前年同期に比べ受注は減少したが、売上は増加した。
<産機・環境システム> 売上高は115億2,800万円(同6.9%増)、営業損益は2,800万円の損失となった。
流体製品は、機器、システムいずれも受注は兼用で、売上は前年同期並みの水準となった。また、メカトロニクス製品は、自動電線処理機が増加したことなどから分野全体の受注・売上とも増加した。
環境関連事業は、プラント事業の新設案件が寄与し、受注は増加したものの、売上は前年同期並みとなった。
<パーキングシステム> 売上高は140億8,500万円(同3.5%増)、営業利益は7億5,800万円(同39.9%増)となった。
機械式駐車設備は、首都圏において高水準を示したほか、地方都市においても需要が増加したことから、受注が増加し、売上は前年同期並みとなった。航空機旅客搭乗橋は、受注は大口案件の寄与により大幅に増加し、売上も増加した。
2018年3月期連結業績予想については、売上高は前回(7月28日)予想の2,000億円を据え置いたが、営業利益120億円(前回予想110億円)、経常利益123億円(同113億円)、親会社株主に帰属する当期純利益80億円(同72億円)と修正した。