日本鍛圧機械工業会が11月10日に発表した2017年10月の受注総合計は、前年同月比9.3%増の292億7,000万円となり、先月に続きプラスを維持した。板金系、サービス等は前年を上回るもプレス系は前年を下回った。工業会では、板金系は先月に続き回復基調が鮮明になってきた。プレス系は、超大型、大型に足踏み状態が感じられるが、小型・中型が堅調であることから需要の裾野は広いとコメントしている。
機種別によると、プレス系機械は前年同月比5.0%減の131億8,000万円。中型が2倍増、小型26.5%増だが超大型が21.1%減、大型も37.9%減。油圧プレスは46.2%減、フォーミングも42.6%減だが、自動化・安全装置は2.5倍増となった。板金系機械は前年同月比41.9%増の94億6,000万円。レーザ・プラズマが61.8%増、パンチングが37.0%増、プレスブレーキも22.2%増となった。
内外別によると、国内は前年同月比9.4%減の122億円。一般機械は19.9%増、電機1.9%増、鉄鋼・非鉄金属も22.3%増だが、自動車は37.7%減、金属製品製造業4.2%減となった。
機種計による、輸出は前年同月比47.6%増の104億5,000万円。北米向け19.3%増、中国向け22.2%増、ロシア向け45倍増、欧州向け65.7%増、韓国・台湾向け24.3%増、インド2.4倍増だが東南アジア向け1.5%減となった。