ヤマハ発動機とヤマハは11月7日、両社がこれまで培ってきた技術と経験を活かし、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発し、2018 年度内の発売を目指すと発表した。これにより、ヤマハ発動機はFA(ファクトリーオートメーション)領域におけるIoT ビジネスへ本格的に参入する。
今回、共同開発をする遠隔管理システムパッケージは、自動化された生産ラインなどを持つ工場で、ネットワークを通じて遠隔で稼働中の産業用ロボットを監視し、必要に応じて保守を行うための一括管理システム。VPN(Virtual Private Network)接続による高度なセキュリティを保持し、安定したend-to-end(工場と工場、工場とメーカー等)接続を確立することで、生産ラインの遠隔画像監視やセンサーモニタリング、トレーサビリティ、リモートメンテナンスなどが可能となり、生産ラインの保守・運用の精度向上や工数を大きく低減することを狙いとしている。
また、この遠隔管理システムパッケージには、監視カメラや撮像データを蓄積・管理・分析するソフトウェアやクラウドサービス、保守センターと各工場をつなぐネットワーク機器や周辺機器の管理システムも含まれる。
同パッケージはヤマハ発動機より製品化・販売する予定で、ヤマハ発動機はこの製品の販売を含め、2021 年までにFA 事業の売上300 億円を目指す。
なお、同パッケージを11 月29 日(水)から開催される「2017 国際ロボット展」で展示する予定。