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MHPS、中国・青島能源開源熱電向けにガスタービン2基受注

■8万kW級のLNG焚きGTCC熱電併給プロジェクト

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は11月6日、中国・青島市(山東省)で青島能源開源熱電有限公司(Qingdao Gaoxin Thermoelectricity Co., Ltd.)が進める出力8万kW級のLNG(液化天然ガス)焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所建設プロジェクト向けに、H-25形ガスタービンを2基受注したと発表した。同市山東青島ハイテク産業団地(Qingdao National High-Tech Development Zone – Hongdao Economic Zone)内の企業に電力、ならびに工場プロセス用および暖房用の蒸気を供給するコージェネレーション(熱電併給)設備の中核機器となるもので、設備の運転開始は2018年12月の予定。

 今回のプロジェクトを推進する青島能源開源熱電有限公司は、青島市政府が所有しており、発電所の建設・運営は同社が手掛ける。

 GTCCコージェネ設備はガスタービン、蒸気タービン、発電機、排熱回収ボイラーなどで構成される。このうち、MHPSは出力3万2,000kWのH-25形ガスタービン2基を日立工場で製作し、主契約者である現地企業の哈爾濱広瀚動力技術発展有限公司(Harbin Guanghan Power Technology Development Co, Ltd.)を通じて供給する。ガスタービンの高温の排熱は排熱回収ボイラーによって熱交換され、発生した蒸気は産業団地向けに送気される。

 H-25形ガスタービンは、長時間の運転実績により確認された信頼性の高いヘビーデューティ型ガスタービン(注)です。産業団地向けに電力と蒸気を途切らすことのできない今回のプロジェクトの受注は、1987年の初号機受注以来、国内54基、海外150基(今回分含む)に達する豊富な実績と運用を通じて実証された信頼性が高く評価されたことによるもの。

 MHPSは、高効率の大容量発電システムから中小型ガスタービンを活用した産業向け省エネシステムまでの火力発電向けフルレンジの製品群を擁して、発電分野のトータルソリューションを提供できることが強み。今後も、市場の多種多様なニーズに的確に対応しながら、電力の安定供給と環境負荷の低減を実現し、各国・地域の経済発展に貢献していく。

(注)重構造型と呼ばれるタイプのガスタービンで、設置現場での保守がしやすく、その頻度も少なくてすみ、高い信頼性を発揮する。

 ニュースリリース

 

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