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プライメタルズテクノロジーズ、中国の唐山鋼鉄との合弁サービス会社が事業を開始

 プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)と中国の河北鋼鉄集団唐山鋼鉄集団有限責任公司(HBIS Tangshan Iron and Steel Group 以下、唐山鋼鉄)の合弁サービス会社であるプライメタルズ タンシャン テクノロジー サービス社(Primetals Tangshan Technology Services Ltd. 以下、PTTS社)が、2017年9月1日に事業を開始した。

 PTTS社は本社を中国河北省唐山に設立し、河北省内の数か所の地域で事業展開を開始する予定。同社は、唐山鋼鉄や他の顧客を対象として、運転停止中に行うオフラインメンテナンス、設備更新工事、機器の稼働状態監視に加えて、スラブ鋳造機の操業サポートも含めた包括的技術サービスの提供を事業内容としている。同社の従業員は400人で、稼働効率と製品品質の一層の向上のために、プライメタルズテクノロジーズの独自のメンテナンス技術とノウハウを活用する。

 今回の合弁事業について、プライメタルズテクノロジーズの冶金サービス(Metallurgical Services)セグメントのグローバルヘッド兼副社長であるカール・プルカルトホーファー(Karl Purkarthofer)は、「今回の合弁体制は、中国における保守サービスにとって非常に画期的な取り組みであり、プライメタルズテクノロジーズと唐山鋼鉄とのパートナーシップをさらに高いレベルに引き上げるものです。」と述べている。

 さらに、唐山鋼鉄の董事長である王蘭玉(Wang Lanyu)氏も「PTTS社の設立は、唐山鋼鉄がライフサイクルに渡る工場設備管理を行い、設備の信頼性を向上させていくうえで必要不可欠なもので、この包括的な提携により、唐山鋼鉄の製品品質が中国鉄鋼業界の新たな基準となります」と述べている。

 このように、新たに設立した合弁会社により、中国鉄鋼業界の競争力を高める新しい革新的なコンセプトが確立された。

 プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies,Limited)は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的リーダーかつライフサイクル・パートナー。同社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションを届ける。三菱重工グループで、㈱日立製作所、並びに㈱IHIが資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した。出資比率は三菱日立製鉄機械が51%、シーメンスが49%。従業員数は全世界で約7,000人。

 HBIS Tangsteel社は中国河北省唐山に本社を構える中国の超大手鉄鋼企業であり、HBIS集団の中核を担っている。同社は、平鋼、棒鋼、線材、条鋼の4つの製品カテゴリーを含め、年間生産能力1,800万トンを有する。同社の主要製品は、自動車用高強度薄板や熱延/冷延薄板から、亜鉛めっき薄板、カラーコート薄板、中板/厚板、ステンレス鋼帯、棒鋼、線材、条鋼まで多岐にわたる140種類に及び、製品の60%は高品質平鋼が占めている。同製品は、欧州、米国、アフリカ、東南アジアなど150以上の国と地域の市場において、建設、自動車、石炭、機械、電気、輸送、家電などの分野で広く使用されている。HBIS Tangsteel社は、鉄鋼事業と非鉄鋼事業を含めて33,000名の登録従業員を擁する。

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