ナブテスコが10月31日に発表した2017年12月期第3四半期(1~9月)連結業績は、旺盛な産業用ロボット需要、好調な中国の建設機械需要、自動ドアの国内販売会社の連結子会社化等により売上高は前年同期比14.8%増の2,028億900万円、営業利益は同7.8%増の216億1,500万円となった。また、税引前四半期利益は、持分法による投資利益が増加したことにより、同36.4%増の261億1,100万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同36.9%増の188億900万円となった。
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の受注高は、前年同期比44.2%増の867億8,200万円、売上高は、同37.4%増の814億4,900万円、営業利益は同94.4%の150億1,100万円となった。精密減速機は、主に旺盛な産業用ロボット需要及び生産設備の自動化ニーズを受け、売上高は前年同期比増収。油圧機器は、主に中国市場における好調な建設機械需要により、売上高は前年同期比増収となった。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の受注高は、前年同期比9.8%増の609億7,500万円、売上高は、同2.4%減の577億2,800万円、営業利益は、同28.9%減の69億2,400万円となった。鉄道車両用機器は、中国高速鉄道向けの減少により、売上高は前年同期比減収。航空機器は、民間航空機向けでB777の新機種への切り替えの端境期となり、前年同期比減収。商用車用機器は、堅調な国内市場と買収効果により、売上高は前年同期比増収。舶用機器では、造船市況の低迷が続いており、売上高は前年同期比減収となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の受注高は、前年同期比9.6%増の602億3,800万円、売上高は、同11.6%増の520億4,800万円、営業利益は、同35.1%減の31億8,300万円となった。自動ドアは、前年4月に行った国内販売会社の連結子会社化により、売上高は前年同期比増収となった。
<その他>
その他の受注高は、前年同期比27.1%増の143億7,400万円、売上高は、同0.5%減の115億8,400万円、営業利益は、同0.2%増の11億9,200万円となった。包装機については、堅調な国内市場向けに加え、東南アジアを中心に海外市場向けが好調に推移し、売上高は前年同期比増収となった。
なお、2017年12月期連結業績は、売上高は2,730億円、営業利益284億円、税引前利益21億円、親会社の所有者に帰属する当期利益239億円っと、7月31日発表予想を据え置いた。