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フジタ、ミャンマーの「もみ殻を燃料とした発電事業」に着手

 大和ハウスグループの㈱フジタ(本社:東京都渋谷区)は10月30日、ミャンマーにおいて各種農業関連事業を手掛けるMyanmar Agribusiness Public Corporation (MAPCO) Limited(以下MAPCO社)と合弁でMyaung Mya FM Biomass Power Co., Ltdを設立し、もみ殻を燃料とした発電施設を建設、電力を販売する事業に着手したと発表した。

 10月28日に同事業の公表式を行い、式典には、ミャンマーエーヤワディ管区電力工業大臣Win Htay氏、同管区環境農業大臣Ba Hein氏、事業パートナーであるMAPCO社の取締役Kyaw Kyaw Win氏とThaung Win氏、㈱フジタの佐伯義雄執行役員など関係者約120名が出席した。

 エーヤワディ地域は、ミャンマーの主要産業である稲作が盛んな地域だが、電力系統の末端地域に位置し、慢性的な電力不足のため、精米工場の安定稼働と品質の確保が課題となっている。また、精米工場から発生するもみ殻の不法投棄や、もみ殻を燃料とした旧式の自家発電設備から発生する有害物質による環境問題も発生している。

 同事業の発電施設建設は、環境省の平成28年度から平成30年度二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金(二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業)の交付を受け、実施される。現在有効な活用ができていない、精米工場から発生するもみ殻を燃料とした効率の良いバイオマス発電事業を実現することにより、エーヤワディ地域における低炭素コミュニティ形成に寄与していく。

 フジタは、引き続き、再生可能エネルギー発電事業及びEPC事業(※1)に積極的に取り組んでいく。

<プロジェクト概要>

 名称:(仮称)Rice Husk Power Generation PJ

 所在地:Danone Chaung Taung Village, No.22, Motesoe Field, Myaung Mya Township, Myaung Mya District, Ayeyarwaddy Region, Myanmar

     (ミャンマー連邦共和国エーヤワディ管区ミャウンミャ県ミャウンミャ)

 事業内容:もみ殻を燃料としたバイオマス発電施設の建設、電力の販売

 計画設備:出力 1,816kw (自家消費分201kw 売電分1,615kw)

      稼働時間 24時間/日 330日/年

      発電量(売電) 38,760kwh/日 12,790,800kwh/年

      燃料(籾殻量) 55.2t/日 18,216t/年

 事業者名:Myaung Mya FM Biomass Power Co., Ltd

      (出資比率:株式会社フジタ80%、MAPCO社20%)

 設計・施工:株式会社フジタ

*EPCとは、設計(engineering)、調達(procurement)、建設(construction)の略。設計、資機材調達、建設工事を含む一連の流れのことを指し、プラント建設において工程全体を請け負うこと。

 ニュースリリース

 

 

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