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コベルコ建機、4~9月売上は17%増の1,827億円、通期は9.5%増の3,400億円、経常利益は120億円の見通し

 ㈱神戸製鋼所が10月30日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、コベルコ建機(本社・品川区)の売上高は前年同期比17.0%増の1,827億円となった。また、経常損益は油圧ショベルの販売台数の増加に加えて、前年同期は中国での油圧ショベル事業の滞留債権について貸倒引当金を計上していたことなどから、前年同期比120億円改善の114億円の利益となった。

 油圧ショベルの販売台数は、国内は、排ガス規制前の駆け込みで需要が増加し、海外は、中国でインフラ投資により需要が増加したことなどから、前年同期を上回った。一方、クローラクレーンの販売台数については、国内は、比較的高水準で推移したものの、一部の案件の工事遅れなどから前年同期を下回り、海外は、東南アジアを中心に需要が減少したことなどから、前年同期を下回った。

 今後の見通しについては、油圧ショベルの国内需要は、排ガス規制前の駆け込み需要終了後の買い控えが懸念される。海外需要はインド、欧州を中心に堅調に推移するものと想定。中国については、政策動向等が経済に与える影響が懸念材料であるものの、需要は堅調に推移するものと想定している。一方、クローラクレーンの国内需要は引き続き高水準にあるものの、徐々に減少していくとみている。海外需要は、北米、東アジアで需要減少が懸念されるとしている。

 2018年3月期の売上高は、前回予想の3,350億円から3,400億円(前期3,104億円)、経常利益は100億円から120億円(▲313億円)に見通しを引き上げた。また、事業環境に大きな変化はないものの、対ユーロで円安に推移したことによる為替影響などから増益を見込む。中国のショベル事業に係る債権回収は計画通り進捗しており、追加の引当金計上は引き続き想定していないとしている。

 ニュースリリース

 

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