SG ホールディングスグループで不動産の賃貸・管理・開発事業を展開するSG リアルティ(本社:京都市)と㈱IHIは10月27日、東京都江東区新砂において、共同で物流施設の開発事業を行うと発表した。
昨今急激に増加する物流ニーズに応えるため、IHI が工場跡地として保有している土地の一部と、SG リアルティが開発用地として取得した土地をあわせた約74,000 ㎡の土地を活用し、床面積約176,000 ㎡を有する大型物流施設を建設する。
この大型物流施設は、全国への輸送ネットワーク網のさらなる効率化を目指す佐川急便(本社:京都市南区)の中継センターと、1フロアあたり約30,000 ㎡の都心近接型の賃貸倉庫によって構成される予定で、物流サービスに対する社会的ニーズにきめ細かく応えていく。
<施設概要>
・立地:施設は佐川急便ほか物流配送センターが点在する江東区新砂に立地しており、首都高速湾岸線「新木場IC」より約3.3km に位置し、首都圏・都心部への物流配送に加え、各地方への物流配送の拠点としても最適。また、東京メトロ東西線「南砂町駅」より徒歩4 分で通勤アクセス、労働力確保においても良好な環境。
・建物概要:施設は地上7階建て(倉庫棟:4階建て/事務棟:7階建て)で、倉庫棟の1・2階に佐川急便の中継センター、倉庫棟の3・4 階に賃貸倉庫を配置し、シナジー効果のある高付加価値の物流施設として運用する。
・その他:屋上緑化、壁面緑化を導入し、周辺環境への配慮、景観、環境負荷の低減に貢献する。また、周辺の交通環境に配慮し屋上には大型車対応駐車場を約300 台配置する。加えて、労働環境の改善のために、長距離ドライバー用の仮眠室を、また省人化に向けて自動化された搬送機器を設置する。
<佐川急便が目指す新世代中継センターの方向性>
・中継センターの役割:今回新設する中継センターは、佐川急便の全国インフラの新たな中心地、安定した輸送ネットワークの重要拠点になる。関東圏内の輸送網を再構築することでこれまで以上の集約効果が見込まれる。既存の中継センターを同施設に集約することで営業所での方面仕分の簡素化を可能とし、都心のトラック交通量の低減による環境負荷軽減と発送時間の短縮につながる。また、処理能力の高い搬送機器の導入との相乗効果で配送にかかる時間がこれまで以上に短縮されるとともに、荷物を確実にお届けし高品質な配送サービスを提供する。繁閑の物量波動にも対応できるスペックを有し、安定、かつ高品質な輸送インフラにより顧客満足度の向上を図る。昨今の荷物量の増大に対応することで社会のニーズに応え、中長期的持続可能な社会の発展に寄与していく。
<大型物流施設の共同開発事業について>
・労働環境の改善:折からのドライバー不足、将来的な少子高齢化は、物流事業者にとって大きな課題となっている。本施設に導入される搬送機器や、仮眠設備などの充実したアメニティ、大型中継センターの施設規模がもたらす集約効果により、構内作業の自動化・省力化や幹線輸送ドライバーの待機時間の短縮を図り、労働環境を改善することで社会の課題の解決につなげていく。
<建物基本情報>
名称:(仮称)新砂 2・3丁目計画 丁目計画 丁目計画 丁目計画
所在地:東京都江東区新砂2丁目625番27他、3丁目2番5他(地番)
敷地面積:約74,000㎡
延べ床面積:約176,000㎡
構造・規模:鉄骨造・地上7階建(倉庫棟:4階建て/事務棟:7階建て)
竣工:2020年8月(予定)