■ロボット統計受注 ・ 生産 ・ 出荷実績:2017年7~9月【会員ベース】集計
(一社)日本ロボット工業会は10月26日、「ロボット統計受注・生産・出荷実績【会員ベース】2017(平成29)年7~9月期」及び「2017年生産見通し」について、国内外の需要好調を背景として、年初の7,500億円から8,000億円超になるとの見通しを発表した。
同統計は、同工業会の月別統計調査を基に作成したもので、正会員及び賛助会員対象企業の32社のうち、回答企業32社による実績(サービスロボットは調査対象外)。
2017年の見通しについては、年初、会員外も含めた年間生産額は対前年比7%増の7,500億円(会員比率77.7%)を期待していた。しかし、会員ベースでの3四半期(1~9月)集計結果は、国内需要が堅調であるとともに、輸出はさらに大幅な伸びを示し、その生産額は対前年比27.2%増の5,204億円と年初見通しを大幅に上回る状況で推移しており、会員外も含めた年間生産額の8,000億円超えは確実となる。
■2017年7~9月期の受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
受注台数、受注額ともに7~9月期で過去最高値となった。
・受注台数(台):51,768(前年同期比+39.5%) 8四半期連続のプラス成長
・受注額(億円):1,782(同+25.9%) 5四半期連続のプラス成長
生産台数、生産額ともに四半期ベースで過去最高値となった。
・生産台数(台):55,998(前年同期比+44.9%) 17四半期連続のプラス成長
・生産額(億円):1,891(同+34.4%) 5四半期連続のプラス成長
総出荷台数、総出荷額、輸出額において四半期ベースで過去最高値となった。
・総出荷台数(台): 56,258(前年同期比+49.3%)17四半期連続のプラス成長
・総出荷額(億円):1,960(同+39.9%) 5四半期連続のプラス成長
・国内出荷台数(台):10,501(同+13.0%) 3四半期連続のプラス成長
・国内出荷額(億円):483(同+11.6%) 16四半期連続のプラス成長
・輸出台数(台):45,757(+61.2%) 17四半期連続のプラス成長
・輸出額(億円):1,476(+52.6%) 4四半期連続のプラス成長
自動車産業向け
・国内出荷台数(台):3,889(前年同期比+8.9%) プラス成長
・国内出荷額(億円):162(同+10.8%) プラス成長
電気機械産業向け
・国内出荷台数(台):2,871(前年同期比+5.4%) 3四半期連続のプラス成長
・国内出荷額(億円):155(同+14.7%) 3四半期連続のプラス成長
・国内需要の好調要因としては、溶接、組立、そして半導体用等が伸びたことによる。
溶接用
・輸出台数(台):10,867(前年同期比+53.3%) 3四半期連続のプラス成長
・輸出額(億円):267(同+44.3%) 3四半期連続のプラス成長
電子部品実装用
・輸出台数(台):3,759(前年同期比+71.6%) 5四半期連続のプラス成長
・輸出額(億円):581(同+70.7%) 4四半期連続のプラス成長
輸出国別では、中国向けが輸出額の46%を占めるほどの顕著な伸びとなっていることに加え、その他主要国であるアメリカ、韓国、台湾、ドイツいずれもが前年同期を上回ったことで需要全体を大きく押し上げた。
マニピュレータ、ロボット統計生産・出荷(用途別)実績H29-7-9