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新日鉄住金エンジニアリング、ベトナム/フォルモサ・ハティン・スチール向けにコークス乾式消火設備2基を受注

 新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区)は10月26日、ベトナムFORMOSA HA-TINH STEEL CORPORATION(以下、FHS社)向けにコークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching equipment 以下、CDQ)2基を受注したと発表した。

 CDQとは、コークス炉で乾留された1000℃に及ぶ赤熱コークスを、密閉空間の冷却塔で不活性ガスを用いて消火するとともに、その顕熱をボイラーで蒸気として回収する設備。FHS社ではこれまで湿式消火(散水)を行っていたため、大量のダストを含む水蒸気を大気に放散していた。今回のCDQ導入により、ダストによる大気汚染を防止し、発生した蒸気を発電に利用することで、大幅な環境改善と省エネ/CO2排出量削減が可能になる。

 FHS社に納入するCDQは、1基当たりのコークス処理量が200t/hであり、世界でも大型クラスに位置付けられるが、新日鉄住金エンジニアリングは長年にわたる研究開発により、大型であっても冷却効率を落とさず、高い発電量を維持できる独自の技術を有している。今回は中国企業との競合となったが、新日鉄住金エンジニアリンググループが世界各地で納入した大型CDQの稼働率が、95%以上と非常に高い水準を維持していること、またそれに裏打ちされた技術の先進性・信頼性が高く評価され、受注に至った。

 この受注により、新日鉄住金エンジニアリングのCDQ受注実績は合計126基となった。新日鉄住金エンジニアリングは今後も鉄鋼業界における環境・省エネ分野のリーディングカンパニーとして、FHSをはじめベトナムの製鉄業の発展及び環境保護に、大きく貢献していく。

所在地:VUNG ANG ECONOMIC ZONE KY ANH DIST. HA TINH PROVINCE, VIETNAM

設立:2008年6月12日

従業員数:約7,000名

 ニュースリリース

 

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