仏マニトウ(Manitou、本社:Ancenis )は10月19日、2017年第3四半期(7~9月)及び同累計(1~9月)業績を発表した。7~9月期売上高は前年同期比10%増の354百万ユーロ、1~9月期は同15%増の11億5,900万ユーロとなった。(1ユーロは約133.8円:10月20日現在)
Michel Denis(ミシェル・デニス)CEOは、「当グループは第3四半期に好調な業績を見せた。受注の勢いは、マニトウの業績と市場のポジティブな方向を確認した。2016年9月のヨーロッパのエンジン基準の開発によってもたらされた異常な活動に合わせて調整された第3四半期の売上高の伸びは、当初の9ヶ月間に達成したものに近づきました。市場の視点から見ると、建設業は引き続き堅調に推移し、成熟国ではレンタル会社の勢いが継続しています。マニトウの製品群の近代化のおかげで、食糧価格の低迷の影響を受けた農業部門は、昨年と同じ水準を維持しました。最後に、原材料価格の回復は、鉱業部門のビジネス改善につながると考えられます。現在の受注高と好調なビジネス見通しは、2017年の見通しを確認できることを意味しています」と述べた。
<部門別動向>
マテリアルハンドリング&アクセス事業部(MHA)は、第3四半期の売上高が232百万ユーロで、2016年第3四半期と比較して6%増加し、1~9月期は15%増加(為替調整後)した。建設業界や産業界の需要に支えられて、部門は需要の加速をサポートするよう編成された。その対応力の柔軟性は、特定のサプライヤーの柔軟性を損なっていた。
コンパクト機器事業部(CEP – Compact Equipment Products)は、59百万ユーロで2016年第3四半期より24%増、9ヶ月間で17%増(為替調整後で9%増)。北米では、地域および国内のレンタル会社との事業活動が拡大した。さらに、この部門は最近、米国外での輸出の為替レートの好調さから恩恵を受けている。
サービス&ソリューションズ(S&S)部門の売上高は63百万ユーロで13%増加した。その売上高は2016年第3四半期(為替調整後で10%増)と比較して増加した。同部門は市場回復の恩恵を受け、スペアパーツ事業の増加を支持した。さらに、新しいツールやサービスを定期的に展開し続けている。
■マニトウグループについて
マニトウグループは、建設資材・農業資材を開発、生産、販売するグローバルなメーカー。グループの製品は、テレハンドラー、スキッドステアローダー、バックホーローダー、高所作業車、フォークリフト、アタッチメント、アクセサリーなど。Manitou、Gehl、Mustang、LOC、アタッチメントのEDGEブランドと1,500ディーラーのネットワークを有している。フランスに本社を置く同グループは、140カ国で13億3,200万ユーロ(2016年)の売上高を計上し、22の子会社で3,700名の従業員を雇用している。2013年には日本のヤンマーがパートナーシップを強化するため、マニトウの株式6.26%を保有している。