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丸紅、長野県茅野市の小水力発電所が稼動、竣工式を開催

 丸紅は10月19日、100%子会社の三峰川(みぶがわ)電力(本社:東京都中央区)による長野県茅野市での蓼科第三発電所、および蓼科第四発電所の建設が2017年8月に完工し、9月1日より商業運転を開始したことを受け、同日竣工式を開催した。事業主は三峰川電力となる。

 同事業は、長野県茅野市糸萱区(いとがやく)にある滝之湯堰(たきのゆせぎ)土地改良区農業用水路と長野県茅野市泉野槻木区(いずみのつきのきく)にある大河原堰(おおかわらせぎ)土地改良区農業用水路に小水力発電所を設置したもので、すでに運転中の三峰川電力が所有する蓼科発電所(2011年6月運転開始)と蓼科第二発電所(2014年1月運転開始)と同エリアにあることから、メンテナンスの効率化などのシナジー効果が期待される。同事業から得られる年間発電量は、一般家庭約490世帯の年間電力消費量を見込んでおり、発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し売電している。

 東日本大震災後、再生可能エネルギーへの関心が高まる中、2012年7月より再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行された。その中でも小水力発電事業は大規模なダム建設と比較して自然豊かな日本風土への環境負荷が低く、今後電源の多様化が進む中で大きな可能性を持つ電源の一つとして注目されている。

 三峰川電力は蓼科発電所、および蓼科第二発電所運営により、経験を培うと共に、地元茅野市、および滝之湯堰土地改良区との友好関係を築いてきた。今後も茅野市において、小水力発電を始め、潜在する資源を利活用し事業化を進めていくことで、同市が目指す自然エネルギーを活用する未来のまちづくりに協力・貢献したいと考えている。

 丸紅は、国内では2000年から水力発電所の運営を行い、本件は長野県(長野県伊那市・4か所、長野県茅野市・2か所)、山梨県(山梨県北杜市・3か所)、福島県(福島県下郷町・2か所、福島県猪苗代町・1か所)、広島県(広島県広島市・2か所、広島県北広島町・1か所)に続く国内16、17か所目の発電所になる。今後、丸紅は2020年までに国内30か所程度の中・小水力発電所の開発を目指し、全国で環境に優しい再生可能エネルギーの創出に積極的に取り組んでいく。

<三峰川電力株式会社の概要>

本社:東京都中央区日本橋二丁目7番1号

代表取締役:幾島渉

発電事業所:長野県伊那市長谷黒河内2895

資本金:250百万円

■三峰川電力株式会社長野県茅野市小水力発電所施設名          所在地   認可出力

蓼科発電所          茅野市北山地内(蓼科区)             260kW

蓼科第二発電所   茅野市北山地内(糸萱区)             141kW

蓼科第三発電所   茅野市北山地内(糸萱区)             93kW

蓼科第四発電所   茅野市泉野地内(泉野槻木区)      145kW

 ニュースリリース

 

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