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ボルボCE、7~9月売上は34%増、アジアとロシアでのシェア獲得と需要回復が好業績を支える

 建設機械大手のボルボCE (Volvo Construction EquipmentスウェーデンEskilstuna)は10月20日、2017年第3四半期(7~9月)と第3四半期累計(1~9月)業績を発表した。

 アジアとロシアでの市場シェア獲得と強力な需要回復は、同社の好業績を助けている。主要セグメントにおける市場シェアの増加、コスト管理の強化と、殆どの市場における需要の増大は、第3四半期の好調な推移を支えた。売上高は34%増、受注は45%増、出荷台数は48%増となり、収益性の大幅な改善が見込まれる。

 為替変動の影響を調整した第3四半期の純売上高は34%増の15,091百万SEK(前年同期11,539百万SEK)となった。営業利益も236%増の2,024百万SEKとなり、2016年の601百万SEKから増加した。これは営業利益率が13.4%(同5.2%)と大幅に向上したことを示している。収益性は、売上高の増加、産業システムの稼働率の向上、また、英国におけるディーラーの売却によるプラスの影響を受けた。(1SEK:スウェーデンクローネは約13.9円)

 第3四半期(7~9月)の受注は、2016年の同四半期と比較して45%増加した。主に中国からの受注量の増加と、他のアジア市場およびロシアでの成長によってもたらされた。 出荷台数は14,431台で48%増加した。

■市場別動向

 8月末までに、欧州市場は英国、フランス、イタリアでの成長により15%増となった。ドイツ市場は昨年よりやや上回り、回復しつつあるロシア市場は101%(倍増)上昇した。北米は、小型機と大型機の両方の掘削機の需要が増加したため、前年同期比7%増。南米は同6%増となったが、依然として非常に低い水準にある。

 アジア(中国を除く)は、鉱業セクターの回復に支えられ、インドとインドネシアで引き続き成長し、同12%増。中国市場は、前年同期比74%増となり、油圧ショベルと大型ホイールローダーの両方で強力な回復を見せた。

 「これは特に強力なパフォーマンスです。Volvo CEは、増加する需要にうまく対応し、ボリュームは48%増加しましたが、同時に収益性が大幅に向上しました。また、製品や市場の拠点でも市場シェアを獲得し続けています」とVolvo CEの社長、Martin Weissburg(マーティン・ワイスバーグ)氏はコメントした。

 第1四半期中、Volvo CEは75,000台目のarticulated hauler(関節式牽引車)を生産した。今までに作られた牽引車の半分以上を生産していたVolvo haulersは、世界中で定期的に使用されている。

 また、1~9月期の売上高は前年同期比32%増の49,764百万SEKとなった。欧州は同19%増の17,639百万SEK、北米は同18%増の9,736百万SEK、南米は同32%増の1,263百万SEK、アジアは同57%増の18,127百万SEK、その他は同52%増の2,999百万SEKだった。

 ボルボCE2017年第3四半期及び第3四半期累計の地域別売上高

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