プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は10月23日、同社がトルコの鉄鋼メーカーであるトスヤルトーヨー社(Tosyali-Toyo Celik A.Ş.)のトルコ南西部オスマニエ市の工場向けに納入した冷間圧延総合設備が稼働を開始したと発表した。同社は、このプロジェクトを2014 年後半に受注していた。
この冷間圧延総合設備は、酸洗設備とタンデム式冷間圧延機の直結ライン(PL-TCM)、錫めっき鋼板連続式焼鈍ライン(Tin-CAL)、2 回調質圧延を行う圧延ライン(テンパー/DCR)で構成され、めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板を生産する。今回の稼働により、トスヤルトーヨー社は、主として輸出向け、さらにトルコ国内市場向けとして、鋼板製品分野へ大きく進出する。なお、このPLTCMには、当社の特許設備であるiBox 酸洗設備が、欧州・中東・北アフリカ地域で初めて採用されている。
トスヤルトーヨー社は、トルコの鋼板・条鋼・鋼管製造メーカーであるトスヤルホールディングス社(Tosyali Holdings)と日本の東洋鋼鈑が、51%対49%の出資比率で2012 年4 月に設立した合弁企業。プライメタルズテクノロジーズは、オスマニエの冷間圧延総合設備の主要コントラクターに選定され、機械設備、電気設備、オートメーション設備などを含むPLM-TCM、Tin-CAL、DCR の各ラインの納入、フィールドエンジニアリング、据付け及び試運転の監督、オペレーターのトレーニングを担当した。