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宇部エクシモ、岐阜工場の生産設備を増強、オレフィン系複合繊維を増産

 宇部エクシモは10月11日、オレフィン系複合繊維「シムテックス複合フィラメント」を増産すると発表した。2018年度に岐阜工場で生産設備を増強、生産能力を今年度の約2倍に拡大し、需要増に対応していく計画。

 「シムテックス複合フィラメント」は、低融点樹脂を鞘部に用いた自己融着性のある複合繊維で、独自の延伸技術により一般のオレフィン繊維にない高強度、高弾性を実現したことから、これまでは主に、剥落の危険性のあるコンクリート構造物を補強・補修する三軸メッシュシート「シムテックスメッシュ®」として、NEXCOなど高速道路の橋梁などに採用され、高い評価を得ている。

 また、「シムテックス複合フィラメント」を織物に製織し、熱プレスにより成形したシートは、軽く、耐衝撃性に富み、加えてデザイン性に優れた緻密な織柄を表現することができる。3年前より、軽さと強度が両立されたPPFRP(ポリプロピレン繊維強化プラスチック)として、パナソニック㈱の紙パック式掃除機の本体外装部分に使用されており、今秋発売の新モデルでは、本体部分に加え、新たに延長管部分にも採用された。

 現在、「シムテックス複合フィラメント」は、軽さと強度を要求される自動車、またその高いデザイン性から、スーツケース等の生活用品をはじめスポーツ・レジャー用品などにも採用が検討されており、今後の需要増が期待される。

 ニュースリリース

 

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