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日本ガイシ、約140億円投じて車載用高精度NOxセンサーの生産能力を増強、石川とポーランドで設備増強

 日本ガイシは10月11日、自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)濃度を測定する車載用の高精度NOxセンサーの需要拡大に対応するため、約140億円を投じて生産能力を年間約1,800万本から2,500万本に増強すると発表した。今回の投資では、NGKセラミックデバイス石川工場の素子製造設備と、NGKセラミックスポーランドのセンサー組み立て設備を増設し、2019年度に年間生産能力を現在の約1,800万本から2,500万本に増強する。

 日本ガイシは現在、NOxセンサーの心臓部にあたるセラミック製の素子を製造子会社NGKセラミックデバイスの小牧工場(愛知県小牧市)と石川工場(石川県能美市)で生産し、NOxセンサーの組み立てを日本ガイシ名古屋事業所とポーランドの製造子会社NGKセラミックスポーランドの第1工場(ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市)で行っている。

 NOxセンサーは自動車の排気管に装着され、排ガスに含まれるNOx濃度をppm(100万分の1)レベルの高精度でリアルタイムに測定し、排ガス浄化装置の制御や故障診断に使用される。世界的なディーゼル車の排ガス規制強化や欧州の新規制への対応のため、排ガス後処理システムのより精密な制御が必要とされることから、NOxセンサーのさらなる搭載車数・搭載本数の増加が見込まれ、今後も需要拡大が続く見通し。

 日本ガイシは今年4月にNGKセラミックデバイス石川工場の操業を開始し、NOxセンサーの生産能力を増強したが、今後、現在の生産能力を大きく上回る需要が予想されることから増産投資を決定した。

 日本ガイシはNOxセンサーのリーディングカンパニーとして、今後も拡大を続ける需要に対応する供給体制を整え、大気環境の保全に貢献していく。

<設備投資の概要>

投資額:約140億円

生産開始:NGKセラミックデバイス石川工場(素子)2019年1月

     NGKセラミックスポーランド第1工場(組み立て)2019年10月

 ニュースリリース

 

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