新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区)は10月10日、大阪府茨木市において、三井不動産より受注した大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク茨木(MFLP 茨木)」の新築工事を竣工、引渡したと発表した。
施設は、鉄骨造地上6階建ての免震構造、延床面積は約 241,900㎡で同社過去最大規模の案件、各階にトラックバースと両側にランプウェイを配したマルチテナント型となっており、同社が設計・施工で受注し、2017 年 9 月15 日に竣工した。建設場所は、名神高速道路「茨木 IC」から至近の距離にあり、関西圏全域や日本全国への配送拠点として高いポテンシャルを有している。
施設は、独自の構造設計ノウハウである「グリッド設計」(柱スパンの最適化設計)による躯体コスト削減や1階床の鉄骨構造化による省力施工で工期短縮を図っている。また、同社が開発した「鉄」の免震装置、球面すべり支承「NS-SSB(R)」を 409 台採用しており、積載荷重が変化しても免震性能が影響を受けない特長を活かし、荷主様の大切な商品を守る。
新日鉄住金グループの一員として鋼構造分野に大きな強みを持つ同社は、大型物流施設を得意領域の一つとして実績を積み重ねており、当該分野での受注実績は直近 10 年で約 210 万㎡に上る。引き続き、鋼構造エンジニアリング力と鉄の知見を活かした商品・技術の提供を通じ、安心・安全な社会の実現に貢献していく。