国際石油開発帝石は10月10日、子会社インペックスジオサーマルサルーラ社を通じて、インドネシア北スマトラ州サルーラ地区で世界最大規模の地熱発電所を建設/運営するサルーラ地熱IPP事業において、第1号機の商業運転を開始しているが、このほど第2号機の商業運転を開始したと発表した。第2号機の商業運転開始により、出力約110MWの第1号機と合わせて総出力は約220MWとなる。
同プロジェクトは、2014年より総出力約330MWの地熱発電所の建設を開始し、今年3月に第1号機の商業運転を開始した。その後、第2号機、第3号機の段階的な商業運転開始に向けた建設工事等を進め、第2号機の商業運転開始に至った。
第2号機で発電する電力は、第1号機と同様に、インドネシア国営電力公社(PLN社)へ30年間にわたり売電される予定。同プロジェクによる新たな電力供給を通じて、今後電力需要の増加が想定されるインドネシア経済に貢献することが期待されている。
同プロジェクトは、国際石油開発帝石、伊藤忠商事、九州電力、インドネシアのメドコ・パワー・インドネシア社、米国のオルマット・テクノロジーズ社がそれぞれ保有する子会社及び共同で出資する事業会社(サルーラオペレーションズ社)を通じて、引き続き、同プロジェクトからの総出力約330MWを目指し、2018年の第3号機の商業運転開始に向けて建設工事を進めていく。