JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は10月6日、旭化成シンセティックラバーシンガポール社(本社:シンガポール)より、高性能タイヤ向け原料ゴム生産設備の増強工事を受注したと発表した。受注額は非公表。
新興国でのモータリゼーションの進展によるタイヤ需要の拡大や、世界的なタイヤに対する環境規制の強化などを背景に、高性能タイヤは今後高い成長が見込まれている。旭化成は、高性能タイヤ向け原料ゴムの生産において、更なる需要拡大と顧客ニーズに応えた供給体制の拡充を図るため、シンガポール工場の生産能力増強を決定した。
今回JFEエンジニアリングが受注したのは、既存の原料ゴム生産プラントを増強する設備一式の建設工事。この工事により、工場の生産能力は年産10万トンから年産13万トンに拡大する。
JFEエンジニアリングは、40年以上に亘りインドネシアのエンジニアリング拠点では、現地のエネルギーパイプラインや日系企業の潤滑油や化学原料等を製造するプラントの設計・建設を行ってきた。また、マレーシアのエンジニアリング拠点では、同国内やシンガポールで日系企業の工場新設等を行ってきた。今回のプロジェクトは、これらの拠点の力を結集することで、JFEエンジニアリングの持つ高品質でコスト競争力の高いエンジニアリング力を提供するもの。
<受注概要>
発注者:Asahi Kasei Synthetic Rubber Singapore Pte. Ltd.
受注範囲:詳細設計、調達、建設、試運転助勢
生産能力:年産13万トン(増強後)
受注金額:非公表
工期:2017年7月~2019年1月