㈱タクマ(本社:兵庫県尼崎市)は10月6日、福井県の南越清掃組合(越前市、南越前町、池田町の1市2町から構成)より「南越清掃組合新ごみ処理施設整備・運営事業」を受注したと発表した。受注額は約174億7,000万円(消費税等相当額を含まず)。
事業は、既存施設の老朽化に伴い、DBO方式*によりエネルギー回収型廃棄物処理施設の整備を行うもので、タクマを代表企業とする企業グループは、施設の設計・建設業務に加え、施設引渡し後20年間の運営業務を一括して受託している。
施設は、運営・維持管理総合支援システム POCSYS®や先行型燃焼制御等、最新の設備・システムを導入し、廃棄物を適正かつ安定的に処理するとともに、排熱を利用して発電し、冬季には発電に利用した後の低温排熱を利用してロードヒーティングを行う計画としている。なお、発電した電力は所内動力を賄ったうえで余剰分を売電する予定。
タクマは国内外の都市ごみ焼却施設で約360施設と豊富な建設実績と多数の運転維持管理・運営実績を有しており、今後も顧客ニーズに応じたプラントを提供していく。
*DBO(デザイン・ビルド・オペレート)方式:PFIに類似した事業方式の一つで、公共が資金調達を負担し、設計・建設、運営を民間に委託する方式のこと。
<事業の概要>
発注者:南越清掃組合
落札者:代表企業㈱タクマ
構成企業:田中建設㈱、坂川建設㈱、北信建設㈱、㈱キハラコーポレーション、㈱タクマテクノス
事業名:南越清掃組合新ごみ処理施設整備・運営事業
建設場所:福井県南条郡南越前町上野区地係
事業内容:施設の設計・建設および運営業務
<施設概要>
施設規模:84t/24h(42t/24h×2炉)
炉形式:ストーカ方式
発電出力:1,350kW
事業方式:DBO(Design:設計、Build:施工、Operate:運営)方式
事業期間:設計・施工期間:2017年9月~2021年3月
運営期間:2021年4月~2041年3月
契約金額:17,470,000,000円 (消費税等相当額を含まず)