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日本触媒、中分子原薬合成施設を建設、2018年12月完工、19年4月稼働予定

 日本触媒は10月2日、中分子原薬合成施設(延床面積約3,000㎡)の起工式を執り行い、2018年12月の完工に向けて建設を開始、2019年4月に稼働すると発表した。

 日本触媒は2014年度にスタートさせた長期経営計画「新生日本触媒2020」及び、2017年度からの後半中期経営計画「新生日本触媒2020 NEXT」に基づき、健康・医療事業を始めとする新規事業の早期立ち上げ・新製品の速やかな上市を目指している。

 健康・医療事業としては、次世代医薬品シーズの研究開発・臨床開発から製造受託に至る、一貫したサービスを提供する創薬支援事業の確立を目指している。市場拡大が見込まれるペプチド医薬(注1)原薬、核酸医薬(注2)原薬、及びDDS(注3)分野の領域で革新的なシーズを保有する企業等との提携を進める一方、当該領域における医薬品原薬の製造機能を確立・強化するための方策を検討してきた。

 今回建設する中分子原薬合成施設は、当該領域において国内有数の製造規模を有している。2016年9月に完工した医薬合成研究室とあわせて、ペプチド医薬、核酸医薬の原薬についてmgスケールの小規模合成から年産kgスケールの合成までのGMPに準拠した製造が可能となる。これにより、当該領域における医薬原薬・治験薬の受託合成体制が整うこととなる。

 注1)アミノ酸を主要構成単位とする化合物でその生理活性作用(ホルモン様作用など)を医薬品として応用するもの。

 注2)ヌクレオチドを構成成分とする医薬品で、癌や神経変性疾患、遺伝性疾患等の難治性疾患に対する革新的な医薬品として発展が期待されている。

 注3)Drug Delivery Systemの略。

<中分子原薬合成施設の概要>

建設場所:日本触媒 吹田地区研究所内

対応法令等:日米欧3極GMP、PIC/S GMP

延床面積:約3,000㎡

完工予定時期:2018年12月

稼働予定時期:2019年4月

主要設備:ペプチドおよび核酸医薬の固相および液相自動合成装置、大量分取精製装置、凍結乾 燥機等の製造設備および品質試験関連分析装置類

 ニュースリリース

 

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