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日立造船、カット野菜向け画像式異物選別装置を発売、水分含んだ食品の異物選別が可能

 日立造船は9月28日、カット野菜向け画像式異物選別装置を発売すると発表した。

 昨今、単身世帯や共働き世帯の増加に伴い、一回に消費できる量で、時間をかけずに調理できる食品の需要が高まっている。特にカット野菜は小売店などでの販売需要は増加しているが、野菜の加工・供給者である多くの食品加工業者は、生産工程における大量のカット野菜に含まれる虫や糸くずなどの異物の選別を目視で行っているのが現状。さらに食の安全・安心に対する消費者の意識は高く、とりわけ食品への異物混入には厳しい目を持っており、食品加工会社にはより一層の食品衛生管理が求められている。

 装置は、搬送技術や装置の洗浄性、高速で高精度な検知機能を向上させることで、カット野菜のように従来は難しいとされてきた水分を含んだ食品の異物選別の自動化を可能にした。また、コンパクトな装置設計で既設ラインへの導入も可能。現状の目視での選別作業が自動化されることにより、食品加工過程における少人化・省力化に寄与する。

<特 長>

1.搬送技術の向上:コンベアベルトの改良によって、カット野菜を均一に並べ、コンベアに付着することなく搬送できる。

2.洗浄性の向上:構造の改良によって、装置を丸洗いできます。カット野菜との接触する部分の部品の取り外しも容易になり、装置は隅々まで洗浄することができ、清潔に保つことができる。

3.高速・高精度な異物検知:ラインセンサーカメラで上下両面から色彩検査を行う。カット野菜に含まれる異物を高速かつ高精度で検知し、エアガンによって的確に除去する。

<参考主仕様>

対象食品:カット野菜

処理量:角切りキャベツ1,000kg/h、角切りレタス800kg/h (*目安。条件によって変わることがある)

検査幅:400mm

異物検知方式:画像式(ラインセンサーカメラによる上下両面からの色彩検査)

異物除去方式:エアガン式

外形寸法:長さ1,350mm × 奥行1,150mm × 高さ1,800mm

製作工場:向島工場

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