金下建設(本社:京都府宮津市)、オムロンフィールドエンジニアリング(本社:東京都目黒区、以下、OFE)、京セラの3社が出資して設立したSPC(特別目的会社)である宮津太陽光発電合同会社(本社:京都府宮津市、代表社員:金下建設株式会社、職務執行者:荻野正彦、以下、宮津太陽光SPC)は、9月26日、京都府宮津市に6ヶ所の太陽光発電所(合計モジュール容量4,948kW)を開設、同日竣工式を行った。
発電所は、宮津市由良地区、上宮津地区、栗田地区の遊休地を活用し、地元自治会及び宮津市の協力を得て事業化に漕ぎ着けたもの。特に由良地区においては、京都丹後鉄道丹後由良駅南側に広がる遊休地が数十年に渡ってほとんど手つかずの状態であり、近年では野生動物が近隣住宅地にまで出没する等、地域にとって大きな課題となっていた。今回の事業により、耕作放棄地等の遊休地を太陽光発電の事業用地に転用することで、景観の改善や観光資源としての活用を含めた地域社会への貢献が期待できる。
また、宮津市内においては初めてのメガソーラー開設となる。宮津市は、地域の持続的な発展のため、環境負荷の少ないライフスタイルを目指した低炭素型社会の実現を目指しており、平成19年度には地域新エネルギービジョン、平成22年度にはバイオマスタウン構想を策定し、再生可能エネルギーの導入とその利活用を推進してきた。また、みやづビジョン2011では、重点戦略であるヒト・モノ・カネを市内に留め、市内で循環していく自立循環型経済社会構造への転換において、エネルギーをその重要な要素の一つとして位置付けてきた。
今回開設したメガソーラーの年間発電量は、一般家庭約1,100世帯分の年間電力消費量に相当し、約2,896tのCO2削減効果(※)をもたらすもの。また、発電事業は、現在の市の重点戦略である「宮津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」において掲げる「エネルギーの地産地消」の実現に向けた第一歩の取り組みと位置付けられており、今後、宮津市が主体となって検討を進める小売電気事業との両輪により、エネルギー地産地消の早期実現に取り組んでいく。(※一般社団法人太陽光発電協会「表示ガイドライン(平成29年度)」に基づくCO2削減量)
今回の太陽光発電所建設にあたっては、金下建設が土地の整備を担当し、OFEが発電設備の設計・施工を担当した。また、京セラは太陽光発電モジュール及び周辺機器の供給を行い、事業期間中の保守管理はOFEが担当する。金下建設、OFE、京セラは本事業を通じ、再生可能エネルギーの普及を促進するとともに、地球環境保全並びに地域の活性化に貢献していく。
<宮津太陽光SPC概要>
社名:宮津太陽光発電合同会社
所在地:宮津市字須津471番地の1
設立日:2016年11月11日
出資者:金下建設株式会社、オムロンフィールドエンジニアリング株式会社、京セラ株式会社
資本金:1,000万円