■三池レアメタル工場の生産能力を30%増強し240t/月体制へ
三井金属鉱業は9月14日、酸化セリウム系研摩材「MIREKTM」の生産能力を30%引き上げ、240t/月体制に増強すると発表した。
三井金属鉱業の酸化セリウム系研摩材「MIREKTM」は、電子部材や光学関連のハイエンド分野に使用されるガラス基板やレンズ等で、一次研摩から最終仕上げまで各種用途に適用した製品を提供できることから顧客から高評価を得ている。
MIREKTMは機能粉事業部三池レアメタル工場(福岡県大牟田市)の主力製品の一つで、ハイエンド分野での酸化セリウム系研摩材として市場シェアトップだが、新たに高精細用途に適応したHLシリーズをラインナップに加えた。
HLシリーズは液晶ガラス基板やハードディスクガラス基板、フォトマスク、光学ガラスやレンズ用など幅広い用途でハイパフォーマンスを発揮する研摩材として顧客に高評価といわれ、特に昨今の液晶TVの大型化などを背景として需要が大幅に増加している。この旺盛な需要に対応するため、同工場敷地内にラインを新設することによって、生産能力を現行の180t/月体制から240t/月体制へ増強し、2018年7月より稼働を開始する。
(左)Eシリーズ、(右)HL シリーズ