JR西日本(西日本旅客鉄道)グループである西日本電気システム㈱は9月20日、㈱タダノと共同で開発した、新たな電柱建替車「電柱ハンドリング車」を導入すると発表した。2017年10月より、訓練設備で作業員の教育訓練を開始する。教育訓練の完了後、在来線の電柱建替作業に使用予定。
「電柱ハンドリング車」には、電柱を直接つかむ「ハンドリング技術」を国内の電柱建替車で初めて採用している。電柱をつり上げる工法から直接つかむ工法への変更により安全性の向上、作業の省力化を図る。
これまでクレーンでつり上げていた電柱を短いアームで直接つかむことができるため、(1)「吊り金具の取り外し・取り付け」という高所作業が不要になる(2)ほかの設備との接触範囲が狭くなり、電線の移設が不要になる(3)横揺れがなくなり、誘導のための補助者が不要になる。
<電柱ハンドリング車の概要>
全長:8,350ミリメートル
全幅:2,480ミリメートル
全高:3,220ミリメートル
車両重量:19.6トン